マナリーは標高約1900mに位置する白い雪を頂く山々も近くに見ることができる避暑地です。
今の時期は昼は暖かいのですが、朝晩は20度くらいまで冷え込みます。
特に見所ってほどのものはないにですが、ただ涼しいってだけで嬉しいものがあります。
朝までぐっすりと眠ることもできます。
そして、ここにはチベット料理もあり、肉も食べられます。
リシュケシュではずっとベジタブルカレーばかり食っていいかげん飽き飽きしていたので、これもまた嬉しいことです。
しかし、久しぶりに肉を食う時は、高校生が隠れてタバコを吸うような、ちょっといけないことをするような気持ちがしました。
これならもしかしてベジタリアンにもなれるかなと少し思うのですが、やはり血のしたたるステーキや甘辛いタレが染み込んだ焼肉のことを想像すると、やはり絶対無理だということに気づくのです。
I LOVE 肉 です。
そして、気候が良い、肉が食えるに加えて、ここの良いところがもう一つあります。
それは、お・ん・せ・ん。
いつも温泉、温泉と騒いでいますが、湯船につかる機会があまりない旅の途中において、温泉というのは思わずヨダレまでたれるんじゃないだろうかとも思うかなりの魅力的な響きを持っている言葉なのです。
そんなことで、さっそく温泉にレッツゴーです。
温泉は、正確にはマナリーではなく、町から3、4キロほど離れた場所にあるヴァシシュトという小さな村にあります。
そこは旅人の長期滞在者も多い山腹にあるのどかな所です。
そこへバスタオル一枚を持ち、散歩がてら歩いて向かいます。
川沿いの幹線道路を歩いていくと、1時間ほどで到着します。
温泉は小さな寺院の中にあります。
そして、嬉しいことに無料です。
無料、なんていい響きでしょう。
温泉は高い塀に囲まれ天井のない露天風呂です。
それほど大きくはありません。
中に入ると白人の太ったおっちゃんが一人しか湯船に浸かっていません。
たくさんいるインド人はほとんどが浸かることはせず、周りを歩くだけか、足をつける程度です。
あまりお風呂に浸かるってことが一般的でないのでしょうか。
僕は、さっそく服を脱ぎます。
はたして湯加減はどんなものでしょうか。
海外の温泉というのは、普段浴槽に浸かるという習慣がないからか、たいていは温度が低めのことが多いのです。
日本人の僕にとって少し物足りません。
ここはどうか。
まぁ、たいしたことはないと思いますが。
右足からそろりとお湯の中に入れてみます。
お!?
意外と熱いやないか。
次に左足、そして、腰まで浸かっていきます。
おうおうおうおうおう。
なかなか熱くていい感じやないか。
そして、さらに体を沈め肩まで浸かります。
おりょりょりょりょ。
う〜ん、なかなかやるのぉ。
でも、日本人たる僕にとってはこれぐらいがちょうどいいわ。
もうちょっと熱くてもいいかな。
でも、ちょっと外に出ようかな。
ふ〜。
まぁ、今日はこのくらいにしとったろうか。