ボニートからバスで20時間あまり、ブラジルで一番人口の多い町サンパウロにやってきました。
住民の数、実に約1800万人。
東京よりも多いです。
しかし、そんな大都市にもかかわらず観光する場所はほとんどありません。
ガイドブックに割かれているページもほんのちょっとだけ。
いったい何故なんだ。
泊まっている宿は日本人街にあります。
ブラジルには100年も前から日本人が移住しており、そして日系人のほとんどがここサンパウロに住んでいるらしいのです。
そのため日本人街の規模もなかなかで、日本の本を扱う本屋、あらゆる日本の食材が手に入るスーパー、日本食料理店、和菓子屋などが軒を並べ、いたるところで日本語が飛び交っています。
今までパラグアイで見てきた日本人移住地などと比べると、活気があり行きかう人も多くまさしく街という感じです。
観光する場所なくとも、居心地の良い場所ではあります。
ブラジルに入国して1週間あまり経過した訳ですが、その感想をと言われるととにかく物価が高いということです。
マクドナルドのビックマックのセットがなんと約600円。
日本より高いではないですが。
食べようと思って入ったのですが、思わず回れ右をして店を出てしまいました。
なぜこれ程高いかと言うと、ブラジルの貨幣価値が上がっているからです。
2年ほど前までが、1レアル40円ほどだったらしいですが、今や1レアル60円近くもします。
よって日本円に換算すると、同じものが1、5倍の値段になるということです。
ブラジルの通貨も強くなっていると思うのですが、日本の円も弱くなりすぎです。
最近、世界的にみてドルが安くなっているみたいですが、そのドルに対しても円は安くなっている。
日本でニュースを見ていると米ドルと円のレートしか言わないことが多く分からなかったけど、南米を旅しているとそのことがよく実感できます。
今までチリ、アルゼンチンなどを旅してきて、ガイドブックの値段と比べすごく値段が上がってきていると不満たらたらでしたが、ここブラジルにきてその大きな原因が分かったような気がします。
日本の輸出企業には良いことかもしれませんが、世界を旅するバックパッカーのためもう少しもう少し日本の円を強くしていただけませんでしょうか。
誰に頼めばよいのか分かりませんが、よろしくお願いします。