ここ3日間、ひたすら山を歩いていました。
ここキャメロンハイランドは町から気軽に行けるいくつかの登山道が整備されています。
茶畑ぐらいしかないところなんで、とりあえず山歩くぞって気合入れてやってきたわけです。
気温が低いためか熱帯の森という感じではなく、懐かしい日本の山を歩いている感じです。
僕はもともと山歩きはそんなに好きではありません。
今でもあまり自分から進んでは山には行きません。
しかし、学生時代に友達に騙されまさに死ぬ思いをしながら剱岳を登らされその後一週間山を縦走させれたのを手始めに、前回の旅行中にネパールでヒマラヤのほうを20日間近くトレッキングするなど度々山を歩いてます。
実際、山を歩いているわけですから嫌いって訳じゃないですが、僕には山を自然を愛でる心ってものが稀少な気がします。
とにかく目標に向かって歩き突き進む。
途中、登りがきつくしんどくなってもとにかく諦めず前へ進む。
そして、どうにか目的地にたどり着く。
その達成感。
これが僕の山歩きの原動力ですかね。
でも本当に山が好きな人っていうのは、歩きながら「ここにこんな綺麗な花が咲いている」「あらこっちにはこんな珍しい植物が」、そして遠くを眺めては「向こうに見える綺麗な形をしたのがなになに山だ」なんて言ってるもんです。
これ、これですよ本当の山歩きの楽しみは。
いったい僕はどこで間違ってしまったのか。
学生時代のクラブ活動での日々の辛く退屈な練習が、僕の内なるMの血を目覚めさせ自分の肉体を虐めることでしか喜びを感じられなくなったのか。
それとも僕を最初に山へ連れて行った山の師匠たる友人の教え方が悪かったのか。
いつか僕にのんびりと山を楽しめる日が訪れるのか〜あああ〜。
今回は一人でもくもくと歩いていた訳ですが、とにかく人と会わない。
3日間歩いていたのですが、山の中で会った人数はゼロです。
僕はとにかくここは山歩きを楽しむ場所なので、たくさんの人が山歩きを楽しんでいると思ってました。
山ですれ違う人と「こんちには」「ハロー」なんて声を掛け合うのもしんどい中のいっぷくの清涼剤って感じじゃないですか。
でも、とにかく会わない。
いったいたくさんの旅行者はいったいこの街で何をしているのだ。
僕が知らないすばらしいことが何かあるのか。
誰か教えてくれ〜。
なんて思ってて山を降りてきたら、地元の人が住む昔ながらの村に着きました。
小さな子がハローハローなんて言いながら手を振ってくれます。
うんうん、これだよ、これ。