上海の町を歩いて回ります。
かつて日本の租界地であったエリアなどに行きます。
上海は大きなビルが立ち並ぶ近代的な町ですが、ちょっと路地に入ったりすると昔ながらの雑然とした家々が残っていて、そこではおっちゃん、おばちゃんが麻雀に興じていたり、安食堂があったりします。
安食堂では、肉まんが1個1元(約16円)で買えたり、水餃子を3元で腹いっぱい食べたりできます。
繁華街にはアイスクリームが30元ほどするおしゃれな店もあったりしますが、僕にはこんな安くて庶民的な店の方がぴったりとくるようです。
高層ビルが並び、地下鉄が走り、おしゃれな格好の若者が行き交う町は、ほとんど日本などの先進国と変わらないようにも見えますが、原チャリは信号を守らなくても問題ないみたいだなどいくつか中国らしい?こともあります。
そのよう中で一番不思議なことは、スーツを着ている人をほとんど見かけないということです。
これは北京でも同様であったのですが、これほどの発展した町なのにスーツにネクタイをした会社員らしき人をみないのです。
スーツを着てネクタイを締めるという伝統がなかったからなのでしょうが、これだけ外国の企業、文化が入ってきているのにいないとういうのは少し奇妙な感じがします。
あと10年も経てば変わっていくのかな。
それともこれはクールビズを先取りした中国政府の思慮深い政策!?
‥‥なわけはないか。
そして、夜は、ここで一番楽しみだった物、上海雑技団を見に行きます。
ここに来るまで知らなかったのですが、上海雑技団といっても4つのグループがあるみたいなのです。
どれを見ようか迷いましたが、外国人観光客も多いという一番有名そうなやつを見ることにしました。
公演は7時30分に開始。
丸い輪っかの中をジャンプしてくぐり抜けたり、大きな壺を放り投げたり体の上で回したりと人間離れした技をつぎつぎに繰り広げてます。
そして、外国人の観客を意識しているのか、バレーのような優雅で美しい演出をしているショウがあったり、コミカルな笑いを誘うコントのような物があったりと、その出し物はバラエティーに富んでいます。
お〜、う〜ん、などの感嘆の声が自然と漏れてしまいます。
なんでこんなことができるのか、人間ってやればなんでもできるんもんだなと思います。
そりゃ、中国、オリンピックでも体操が強いはずです。
それでも、やはり彼らも人間、たまにミスをします。
しかし、この少しのミスってのが、観ている側にとって更にドキドキ感を増させるものでもあります。
椅子を重ね積み上げていき、その上に5、6人の女の子が乗り全員がそこで倒立をするというこれまた考えられない出し物がありました。
一人づつ上がっていき、一人づつ逆立ちをしていくのですが、その途中、椅子がぐらぐらして今にも倒れそうになります。
ああ、駄目だ、駄目だ、倒れちゃう。
まるで我が子(そんなものは勿論いないのですが。)が出ているみたいに心配になってきます。
頑張れ、頑張れ、心の中で応援します。
そして、なんとか最後の一人が足を上げまっすぐに伸ばしました。
場内は拍手の嵐です。
おお〜よくやった、よくやった〜。
思わず涙ぐみそうになります。
う〜ん、やっぱり上海雑技団はすばらしいのでした。