たびタビ旅
旅日記。中南米、アジアなどの2年4ヶ月半の旅。

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 プノンペンにはトゥールスレン博物館があります。
ここには7年前にもやはり訪れたのですが、重い、重すぎる博物館です。
1970年代半ば、ポルポトは国の実権を握ると、共産主義の思想の下、都市の無人化、農村への強制移住政策、市場、通過の廃止、労農、政治教育以外の学校教育の廃止、宗教活動の禁止等を行い、大量虐殺を伴う大粛清国民運動を断行したのです。
その時に尋問のため使用されたのが、現在トゥールスレン博物館として残っている元学校の校舎なのです。
農民、技術者、僧侶、教師、学生などさまざまな人がここに集められ拷問を伴う尋問をされ、町郊外にある現在キリングフィールドと呼ばれている村に連れていかれ虐殺されたのです。
ここに収容された2万人の内、生き残ったのはわずか6人と言われています。
この博物館には、尋問として使われた部屋、牢屋などが当時のまま残っている他、拷問の様子を描いた絵などが展示されています。
人間の残虐さをひしひしと感じさせられます。
しかし、それらの展示物より更に僕にとって衝撃的なものがあります。
それは収容された人々の写真です。
ポルポト軍が撮った収容者たちの写真が何千枚も部屋に飾られているのです。
それらはけっして残虐な写真ではなく、証明写真のようにただ上半身が写っているだけです。
みんなカメラをまっすぐ見つめています。
それは、今ここにいる僕を見つめているようにも思えます。
いったい何を考えていたのでしょうか。
老若男女さまざまな人がいます。
どこにでもいる普通の人々です。
そんな人々が殺されたのは、50年、100年という昔の話ではなく、ほんの30年ほど前の話なのです。
と言うことは、カンボジアの30才以上の人たちはみんなそういう時代を生きてきたということなのです。
市場でバナナを売っている人の良さそうなおばちゃんでさえも。
今、いったいどのような思いで生きているのでしょうか。

博物館を出ると、やっぱり深く深く落ち込んでいる自分がいました。
気分を明るく盛り上げようとしても、やっぱり何か心に重しがのっているように沈み込んでしまいます。
心身ともに疲れたので、喫茶店に入り一休みすることにします。
甘ったるくて苦いアイスコーヒーを飲みながら、通りをぼんやり眺めます。
しばらくすると雨が降り始めました。
それはぽつぽつと降り始めたと思うと、あっという間に強く土砂降りになり、まさに滝のようです。
子供は屋根から流れ落ちる雨水をシャワー代わりに浴びています。
バイクに乗った人は、びしょ濡れになっています。
そして、びしょ濡れになった女の子は、もちろん‥‥。
すけてま〜す。
う〜ん、いいじゃないですか〜。

こんなカンボジアの幸せな日々がこの先いつまでも続きますように。
| sin | カンボジア | 23:40 | comments(2) | trackbacks(0) |
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いいレポート、それにぴったりの写真。。。
| kuma | 2008/10/10 1:28 PM |
スコール、眺めるのは好きですねぇ。
| sin | 2008/10/11 12:33 PM |









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