北京から中国の最南端にある雲南省の省都、昆明まで一気に移動しました。
寝台列車に乗っておよそ47時間。
そして、昆明で一泊した後、今度は寝台バスに乗りラオスへ向かいます。
昆明からラオスの町ルアンパパーンまでの直通の国際バスもあるのですが、国境を個人で越えた方がメリハリもあって退屈しないのではないかと思い、国境近くの町モンラーまでのバスに乗ることにしました。
バスは昼の3時半に出発します。
モンラーまでは14時間ほどかかるようなので、明日の早朝に着くことになります。
14時間はそこそこ長い時間なのですが、それ程苦痛には思いません。
なぜならばバスが寝台だからなのです。
寝台バスとは、車内に座席の代わりに2階建てベッドが並べられているものです。
ですから足を伸ばせるとかいうレベルの話ではなく、完全に横になってごろごろとすることができるのです。
アルゼンチンなどで座席がほぼフラットまでリクライニングするという物はありますが、完全にベッドになっているのは世界広しと言えどもここ中国だけではないでしょうか。
その長い歴史の中で様々な物を発明してきた中国ですが、これも誇るべき発明ではないでしょうか。
それにしても普通に考えれば誰でも簡単に思いつきつきそうなアイデアなんですが、これが他の国にないっていうのは、安全性の面などから法律に規制されているからなのでしょうか。
もしこれが世界的に普及すればバックパックの旅行も随分と楽になるでしょうね。
いやいや、なにぶん軟弱者なもんで。
しかし、この中国の寝台バスにも弱点と言われることがあります。
中国人は好んで革靴を履くからか、足が臭い人が多いのです。
と言う事は寝台バスで横になると、その足がすぐ頭の上にくるわけで、これはたまったものではないのです。
まぁ、これは寝台バスの弱点と言うより、中国人の問題かもしれませんが。
しかし、今回はそういった問題にも悩まされることはなく、快適に過ごすことができました。
経済が発展して、足の臭さも改善されたのでしょうか。
バスはモンラーに到着しました。
なんと時間は夜中の3時半です。
おいおい12時間で着いちゃったよ。
勘弁してくれよ。
いったい朝までどこで過ごしたらいいのだ。
するとバスの運転手は朝までバスの中で寝ていてもいいよと言ってくれるじゃありませんか。
う〜ん、おっちゃんナイスです。