ウスアイヤでのんびり過ごしていたのですが、いよいよ次なる地へ出発することとなりました。
目指すは、最南端の町、チリ、プエルトウィリアムス!!
えっ、最南端はウスアイヤだと前に言ったじゃないかとおっしゃる方がいることでしょう。
そう、その通りなのですが、最南端は二つあるのです。
しかし、緯度でいうと本物の最南端はプエルトウィリアムス。
それでは、なぜウスアイヤが最南端を名乗ることができるのか。
それは、もともとプエルトウィリアムスは軍港であって民間の人は住んでおらず町とは言えなかったからであり、民間人も住むようになった現在も町とは言えないような村のような場所。
ということで、最南端の「町」と最南端の「村」がある訳です。
プエルトウィリアムスが更に発展して大きな町になればどのようになるかという疑問も残るわけですが、とりあえずそういうことなんです。
深く考えてはいけない大人の事情ってやつですね。
行き方は、まずボートでウスアイヤの対岸にあるチリ領のナヴァロ島に40分ほどかけて渡ります。
そこから車に乗って東に走ること1時間で到着するのです。
実際に乗り物に乗っている時間は2時間弱なのですが、料金は片道100USD往復150USDというかなりお高い料金。
行く人が少ないため、ボートも最高で6人ほどしか乗れない小さなものなので仕方がないのかもしれませんが、やはり高いですよねぇ。
朝9時に集合場所の旅行代理店の前に行きます。
しかし、5分経っても10分経っても店の人は来ません。
集まる場所を間違えたのかと少し不安になります。
9時半になりようやくおっちゃんがやってきました。
するとおっちゃん、「出発は2時に変更になった。君には連絡先が分からなかったから伝えられなかった。」と。
おいおいこっちは早起きしてきたんだぞとむかっとしますが、どうすることもできず。
でも、おっちゃんすまなさそうに紅茶でも飲んでくれと出してくれたんで、許してあげることにしました。
優しいねぇ俺、って食べ物でつられているだけじゃないのか?
仕方がないのでしばらく町で時間を潰した後、2時に再度店へ。
その時には、僕の他にも3人ほど人が集まっており、車に乗り込み港へ向かう。
出国手続き等をした後、いよいよボートに乗り込み出発。
ボートはゴムボートの少し大きなかんじのもの。
エンジンがうなりを上げ海面を跳ねるように進みます。
が、しかし、海の半ばまで来た辺りで波が高くなってきます。
ボートは波に乗り上げては落下します。
感覚的には1〜2mくらい落ちてる気がします。
いつもこういう小さなボートに乗るときはライフジャケットを着用させらることが多いのですが、初めて着けてて良かったと思えました。
尻は痛いは、海水がボートのカバーのすき間から入ってきて僕のバックパックを濡らすはで、ちょっとびびりました。
ははははは、笑うしかありませんねぇ。
そんなこんなしながら、なんとか無事チリに到着。
ここで入国手続きをして、車に乗り込みます。
車は未舗装の一本道を走ります。
暖房の効いた暖かい車内のためか、いつの間にかうつらうつらしてしまいました。
突然、車が止まり、目が覚めます。
そこは、小さな建物に囲まれた小さな広場。
プエルトウィリアムスです。
とうとう来ました、最南端。