再びダッカに戻ってきています。
ここの宿は250タカ(約380円)とバングラデシュにしては少し高いのですが、テレビがついています。
しかも、NHKの海外放送を見ることができます。
日本にいる時はNHKなんて見ることはあまりないのですが、ここではむさぼるように見てしまいます。
部屋に入ると、とりあえずテレビのスイッチを入れる。
日本での生活を思い出させる行為であります。
やっている番組はニュースが多いのですが、日銀総裁がどうたらこうたらとか、聖火リレーをめぐり混乱がどうたらこうたらというようなものを食い入るように見てしまいます。
そんなことでますます外に出歩くのが億劫になり部屋にこもってしまう僕なのでした。
そんなダッカにおいて、楽しみはやはり食であります。
ここでのお気に入りはビーフカレー。
肉だけが入ったシンプルなカレーなのですが、これがなかなかうまい。
毎日、通ってしまいます。
値段もカレーにライスにちょっとした野菜がついて35タカ(約55円)ほど。
ライスをお替りしても41タカですみます。
肉が入ってこの値段はかなり安いです。
食事に関しては、どこの国でも田舎より都会の方が、バラエティも多く値段も安い傾向があります。
そして、物価に関して言うと、食事だけにかかわらず、バングラデシュの物価はかなり安いです。
今までも物価の安い国をいくつか旅してきましたが、その中でも一番安いのではないかと思います。
宿も一番安いところはたった70タカ(約105円)でした。
それもシャワー、トイレつきのシングルルームであります。
夜行バスに7時間ほど乗っても300タカ(約450円)くらい。
そんな訳で、食費、宿泊費、交通費も安いので、旅する上でほとんどお金を必要としません。
一日400タカ(約600円)もあれば旅できるのではないでしょうか。
そんなバングラデシュにおいて、僕が特に安く感じるものの一つが清涼飲料水です。
500mlペットのコカコーラ、スプライト、セプンアップなどが22タカ(約33円)。
ローカルブランドのものなら20タカです。
どんな物価の安い国でもコカコーラなどのブランド品の値段は高めであることが多いのです。
この安さはいったいどうなっているのか。
わずか30円で売って利益が出るってことは、いったい原価はいくらなのだ。
同じ物が日本では150円、そして、ここでは30円。
物価ほど旅をしていて不思議なものはありません。