たびタビ旅
旅日記。中南米、アジアなどの2年4ヶ月半の旅。

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プコンの近くには、たくさんの山や湖があります。
そのためトレッキングなどをして楽しむことができます。
しかし、ここに来たらやらないといけない事が一つあります。
それは・・・火山へのトレッキング!
現在も噴火している山に登ることができます。
しかもマグマを吹き上げているのです。
費用は1万円近くするのですが、こりゃ行かなあかんだろということで登ってまいりました。

朝7時にツアー会社へ行きます。
この山は一年中雪が積もっているので、それなりの装備が必要になってきます。
ツアー会社が全て用意してくれるので、厚手のズボンやしっかりとした靴などをそこで着こみます。
そして、朝8時にいよいよ出発、車に乗りこみます。
メンバーは僕を入れて9名。
僕以外が全て夫婦やカップル。
何でなんでしょうねぇ。
8時半過ぎに山の麓に着きます。
そこからいよいよ歩くぞと思ったら、スキーのリフトに乗ります。
これで少し楽をします。
本当は歩いてもリフトに乗ってもどちらでも良いのです。
リフトに乗ると新たに5000ペソかかるので、僕はむしろ歩きたいのですが、みんなリフトに乗るというのに独りだけ歩くとは言いだし難いのです。
みんなに上で待ってもらわなくてはならないし。

リフトを降り、ピッケルの使い方などの説明を受け再度、出発!
雪はそれほど深くないものの柔らかく、少し歩きにくいです。
そのためちょっとしんどい。
すると参加者の中の60歳くらいの 老夫婦の奥さんの方が遅れだし、そして、しばらくするともうこれ以上は登れないと旦那と一緒に引き返してしまいました。
またしばらくすると今度は50歳くらいの女性が遅れ始めました。
そして、今回は旦那の方は辞めずに奥さんだけ降りて行きました。
こんな時って男のとる対応って微妙ですよね。
一緒に辞めて降るべきか、それとも一人登るべきか。
僕なら登ると思いますが、果たして今回一緒に降りなかった旦那の方は下ってから何か言われなかったのでしょうかねぇ。

そんなことがありメンバーは6人になり登り続けます。
登るにつれ気温が下がり寒くなっていきますが、雪質は固くなり段々と歩きやすくなってきます。
ペースもかなりゆっくりで僕にとってはそんなにしんどくはありません。
そして、回りの風景もどんどんと見晴らしが良くなり、遠くの山々、湖などが見渡せます。
休憩をはさみながら3時間ほど登って、最後の急な斜面にさしかかります。
煙の立ち上る頂上を見ながら焦る気持ちを押さえ、登り続けます。
そして、1時過ぎとうとう頂上に到着。
ガイドが握手してくれます。
やはり嬉しくて笑顔が出ます。
そして、真っ先にしたことが・・・放尿。
登っていた時、したくてしたくてたまんなかったんです。
標高2700mを超える火山口でする小便。
サイコーです。

火山の中を見下ろしました。
でも、煙ばかりで赤いマグマは見えません。
みんなで見やすい場所に移動します。
するとすごい強い刺激臭が襲ってきました。
息をするのも辛い。
でも、やはり見たいので我慢する。
でも、なかなか噴き出さないので帰ろうとしたとき、ガイドが指差しました。
おおー真っ赤なペンキみたいなものが噴きあがっています。
スゲー。
地球にも真っ赤な血が流れてるんだな。
緑とかでなくて良かった。

で、これで一応目的は達した訳ですが、このツアーこっからが面白い。
3時間かけて登ってきた山を、今度は滑り降りるのです!
自分の尻でヒューと一直線!
楽ちんだし楽しいったらありゃしない。
よくこんなこと考えついたもんだ。
こりゃー1万円の価値あるね。

夜は近くの温泉に。
温かくて気持ちが良い。
疲れとれるねぇ。
でも、水着を着て入るスパって感じのやつ。
やっぱり温泉は日本だよ。
こんなことでちょっぴり日本が恋しくなりました。
| sin | チリ(2) | 06:50 | comments(1) | trackbacks(1) |


プコンより更に南下して海の近くの街プエルトモントにやってきました。
ここはそれほど見るべき所はないのですが、そんな事はどうでもいい。
旨い物が食えればいいのだ。
海と言えば、もちろん魚介類だ!

僕のこの旅の目的の一つ。
それはチリで嫌という程たらふくウニを食う!
ここでその目的が達成されるのだ!
昼3時頃に街に着き、宿に荷物を置くやいなや早速魚市場へ行く。
そこにはたくさんの食堂がある。
前をうろつくとたくさんの店から声がかかる。
その中に「ウニ」という声も聞こえる。
そう日本人のウニ好きを知っての日本語だ。
早くもウニをたのみそうになるが、おっと慌ててはいけねい。
ウニは逃げないのだ。
楽しみは後にとっておかないとな。
今日はひとまず、名物料理クラントを食うことにする。
これは貝などとソーセージ、チキン、じゃがいも、団子のような物を一緒に煮込んだものだ。
値段は2000ペソ(約500円)とこっちにしては決して安くはないのだが、その量たるや半端ではない。
山盛りとはこういう事を指すのであろう。
食べても食べても減らない。
もうだめだ食べられない、ギブアップ寸前だ。
いや、この俺様が食物を残すなんてことは許されない。
あと一口・・・。
よし、完食だ。
うん、旨かった。
明日はいよいよウニだー!!
待ってろよ。
| sin | チリ(2) | 07:54 | comments(0) | trackbacks(0) |


いよいよやってきた。
そう、ウニを食べる日が・・・。
市場へ向かう。
沢山の客引きの声を払いのけ、昨日、目星をつけておいたウニが美味しそうな店へと向かう。
値段を訊くと、3000ペソ(約750円)。
悪くはない。
席に座りじっと待つ。
パンとレモンが運ばれてくる。
いよいよだな。
きた、きた、きたー!
大きな皿にたっぷりと盛られたウニ。
予想以上の量だ。
ウニ丼って言う物があるがそんなみみっちいことは言ってはならない。
そう、これはウニだけ丼だ!
味はさっぱりとしたレモンの味付け。
おばちゃん、日本の心を分かっているねぇ、醤油もしっかり添えられている。
嗚呼、幸福。
多分、今まで生きてきて食った量以上を、今日、食べたことでしょう。
もうこれ以上何もいらない・・・
| sin | チリ(2) | 08:00 | comments(0) | trackbacks(1) |


チロエ島に来ております。
小さな島なんですが、しかし、ここ何にもないです。
のどかな風景が見所ってところでしょうか。
とりあえず町を歩いています。
海に行けば小さな漁船が蟹や魚 を下しています。
市場へ行けばおばちゃんがやる気無さそうに、魚、野菜などを売っています。
急いでいる人はおらず、全てがゆっくりとした時間の中で流れています。

たまに犬と遊んだりします。
ここには何故かたくさんの犬がいます。
小さなダックスフンドのような犬から大きなシェパードまで。
かなりの犬は放し飼いにされているのですが、どの犬も大人しいです。
もし日本で道でシェパードのような大きな犬と出会おうものなら、かなりビビると思うのですが、こっちでは全然そんなことはありません。
もちろんそんなでかい犬にじゃれつかれるのはいくら大人しいとはいえ、ちょっと腰が引けてしまうのですが。
でも、どのようにしてきちんと躾をされているのでしょうかねぇ。
昔、飼っていた僕ん家の可愛い愛犬は、飼主にも噛んでくるやつだったのですが・・・
是非ともコツを教えて欲しいものです。

夕方には近くのスーパーや市場に夕食の材料を買いに行きます。
さて、今日の晩御飯は一体何にしようか。
と言っても、作ることができるメニューはかなり限られるのですが。
ここ三日間はスパゲティー。
パスタと言った方が良いのでしょうか。
一日目はアボガドを使ったパスタ。
二日目は貝のパスタ。
三日目はトマトとズッキーニのパスタ。
味の方は食べるのが僕だけなので、誰にも文句は言われませんが、貝のパスタは酷かった。
パスタは茹ですぎてべちゃべちゃだし,なんせ貝の量が多すぎた。
安かったもんで大量に買ったのだが、あまりの貝の多さに食べている時に気持ち悪くなりました。
何事でもほどほどが大切ですな。
そして、これはいつものことなのだが、どうしてもパスタの量が多くなってしまい、最後はお腹がいっぱいで苦しくなってしまう。
茹でると量が増えると分かっていても、少しでも 腹いっぱい食べたいと思いたくさん鍋の中に放りこんでしまう、この悲しい性。
腹八分目、分かっているのだか・・・

そういえば、最近、食べ物のことばかり書いてますね。
そろそろ旅のこともちゃんと書かないといけないね。
でも、食べることが楽しいんだから仕方がない。
食いしん坊,万歳!

| sin | チリ(2) | 06:23 | comments(2) | trackbacks(0) |


アルゼンチンへの移動です。
チロエ島カストロより、まずプエルトモントへ戻り、そこでバスを乗換えアルゼンチンのバリロチェに向かいます。
朝7時10分にカストロを出発。
バスは、時々、お客さんを拾ったり降ろしたりしながら、快調に走ります。
8時半には、同じチロエ島内にある町アンクッドに到着します。
バスはここで暫く待機。
ここで僕は、ふと思います。
このペースでバスが走るとすると、果たして10時45分発のバリロチェ行のバスの乗換えに間にあうのか、と。
慌ててガイドブックをめくります。
するとアンクッド、プエルトモント間のバスでの移動時間の目安として、2時間半と書いてあります。
バスは、アンクッドを8時45分に出発しました。
とすると、このガイドブックを信用するとすれば、着くのは11時15分となります。
何やら嫌な予感がしてきました。
バスは何ごともなく走り続けますが、時間も刻々と過ぎていきます。
10時半を過ぎました。
プエルトモントの町は、もう少しです。
しかし、10時45分に間に合うかどうかは際どいところです。
あまりに心配になったので、車掌に間に合うのかと尋ねました。
すると二十歳を越えたばかりのような若い車掌は、笑って問題無いみたいな事を言ってくれます。
本当なのか?
そして、バスは、いよいよプエルトモントに到着!
時間は・・・10時50分!
若い車掌は、2、3台隣に止まっているバスを指差しています。
預けていたバックパックを引ったくる様に受けとると、そのバスまで走ります。
そのバスの前には男の人が立っていて、「バリチェロ?」と聞いてくる。
どうやら間に合ったようだ。
席に座りほっと一息つく。
暫くすると、カストロから同じバスに乗っていたおばちゃんらがのんびりと乗り込んでくる。
あらら、慌てていたのは、僕だけみたいですね。

バリロチェ行きのバスも、暫くすると出発。
今までのバスと同じで、相変わらず乗り心地が良い。
パンとコーヒーのサービスもありました。
走るにつれて、回りの景色の中に緑が多くなっていきます。
アンデス山脈が近づいてくるのが見えます。
これを越えるといよいよアルゼンチンです。
これだけの山々が南北に走っているのを見ると、チリという国が不自然なほど細長い形の国土である理由が納得できます。
バスは坂道を登り始め、高度を上げていきます。
暫くすると大きな建物が現れ、そこでバスは止まります。
ここでチリの出国手続きをするのです。
何のトラブルもなく、出国スタンプを押して貰います。
係りのお兄ちゃんは「こんにちは」「さようなら」と日本語で挨拶してくれました。
再びバスに乗り込みます。
今度は、アルゼンチンの入国審査です。
が、いくら走ろうともアルゼンチン側のイミグレーションが見えてきません。
今まで旅をしてきた経験から言うと、国境を陸路で越える場合、両方の国のイミグレーションは遠くてもだいたい100m位の場所にあり、出国手続きをしてすぐ入国審査をするというものでした。
しかし、今回は走れど走れど見えてこない。
昔、出会った旅人から聞いた話を思いだします。
その話とは、彼がアルゼンチンからブラジルの国境を越えた時、入国スタンプを押してもらうのを忘れて、それが後々トラブルとなって面倒なことになったというものだ。
もしかしたら、僕も気付かない内にスタンプをもらい忘れたのではないか?
回りは、頂に雪を抱く山々や深い青色をした湖の壮大な景色が広がるというのに、心配で心配で楽しむ余裕もありません。
ドキドキ、ドキドキ、です。
そして、30分位経った頃でしょうか、前方に建物が見えてきました。
そう、待ちに待った、アルゼンチン側のイミグレーションです。
よかったー。
他の乗客は当然という顔をして、入国審査を受けるためバスを降りていきました。

今回は僕がどんなに豪胆で何ごとにも動じない肝っ玉の大きい男かって話でした。
| sin | チリ(2) | 09:56 | comments(0) | trackbacks(0) |


エルカラファテより、チリのプエルトナタレスまでバスで移動する。
今度は、チリ側のパタゴニアでトレッキングをするのだ。
よって、再びチリへ入国する訳です。
バスは、4時間程で国境に到着。
何のトラブルもなく、アルゼンチンの出国手続きは完了。
ここのイミグレ、ラジオを聴きながら仕事してました。
それでも珍しいのに、ちょっと偉そうな太ったおばちゃんは、ラジオから流れる音楽に合わせ鼻歌を歌いながらスタンプ押してました。
こんな緊張感の無いイミグレで大丈夫なのでしょうか。
こっちにとっちゃ何ごともなく通して来れさえすれば問題無いのですが。

お次は、チリの入国。
入国スタンプは簡単に押してもらえるのですが、その次に待っている荷物検査が結構厳しい。
手荷物も係員にチェックされます。
係員の目つきからも、何やら厳しいものを感じます。
ちょっと緊張しながら、カバンの中を見せます。
ちらっと見ただけで、行っていいと言われました。
ほっとして、バスに戻り席に着きます。
後は乗客全員が入国審査を終えるのを待つだけです。
窓から外を眺めていると、係員とバスの運転手が荷物を見ながら、なにやら話をしていて、こちらを見て指を差しています。
もしかして見付かったのか。
嫌な予感がします。
そして、係員がバスに乗り込んできて・・・僕の前の席に座っていた年配の白人のおばあちゃんを呼びつけ、バスから降ろし建物の中に連れて行く。
しばらくすると、先程とは違う係員が乗りこんで来て、おばあちゃんが残していった鞄を開け、中を丹念にチェックしはじめた。
バス全体に緊張が走る。
しかし、何も見つからなかったようで、そのままバスを降りて行く。
そのまま待つこと約10分、おばあちゃんの疑いは晴れたようで無事戻って来る。
そして、バスは無事発車、チリへ入国となりました。

ところでこれだけしてチリの税関職員が探していた物。
それは・・・食物、なんです。
ハハハハハ・・・笑っちゃいますよね。
チリは肉類や野菜類など食物の持込が厳しく禁止されているのです。
サラミを持ち込もうとして、取り上げられたと怒っていた旅人にも会いました。
僕がサンチアゴで会った日本人の女の子で、ワインを持ち込もうとして取りあげられそうになりその場で一本飲み干したという猛者もいましたが。
しかし、オーストラリアやニュージーランドなどの様に島国で害虫を防ぐために厳しいと言うなら分かるが、チリの様な国でここまで厳重にチェックするという意味が理解できない。
麻薬や爆弾などもっとちゃんと調べるべき物があるだろう。
しかし、僕もバックパックの中に入れてあったニンニクが見つからなくて、良かった。
もし見付かってたら、「日本人バックパッカー、ニンニク所持でチリで逮捕!」なんて新聞かなんかに載ってたりして・・・。
| sin | チリ(2) | 06:24 | comments(0) | trackbacks(1) |


パタゴニア観光,もう一つの目玉、トレスデルパイネにやって来ました。
ここでもしなくちゃならんのは、トレッキング。
と言うことで、今回はテント、寝袋、調理器具をレンタルして準備万端、3泊4日で山に行って参ります。
拠点の町プエルトナタレスを朝7時半頃出発し、国立公園に2時間程で到着。
入園料を払い、小さなバスに乗り換え、走ること10分ほど。
到着した場所は宿泊施設、トレッキングの出発地点です。

まず、ここのキャンプ場にテントを設営します。
テントに寝るなんて10年ぶり位でしょうか。
なんかワクワクしてきます。
慣れないテントに四苦八苦しながら何とか設置。
中で横になってみます。
なんだか居心地が良い。
心なしウトウトとしてきます。
いかん、いかん、こんな所でまったりとしては、山歩きに来たのだ。

今回歩くのは通称「W」と呼ばれているコース。
山の尾根に沿って3本の道を北に上るのですが、その歩く道を地図でなぞるとWの様な形をしていることから、この名称がついています。
今は、Wの文字の一番右下の地点にテントを張っている訳です。
今日は、1本目のルートを登って、また戻って来ます。
歩き始めはなだらかな道が続き、天気も良く額から汗が滲み出るほどの陽気。
来ていたフリースを脱ぎ、半袖一枚になる。
きつい上りになるが、ほとんど荷物を持っていないので、それほど苦にならなく,むしろ山を登っているという充実感がある。
しかし、一つめの峠を登り切った辺りで、上空が曇ってきて、風が強くなってくる。
なにやら嫌な予感がする。
そして、風の中に小雨が混じってくる。
そして、小雨ではなく雨になる。
服はもちろんびしょびしょ。
それでも歩き続ける。
3時間ほど歩いた頃、分岐点に着く。
ここからきつい坂道を40分程登ると、そこはビューポイント。
ますます強くなる雨の中を黙々と登る。
そして、やっと目の前に広々とした風景が見える場所に到着。
そこには綺麗な湖があった。
その上には有名な塔の様にそびえ立つ3本の山が・・・見えない。
濃い霧の中にすっかり隠れてしまっている。
とりあえずそこに座り、持ってきたリンゴをかじる。
雨は降り続ける。
上から下にではない。
風のため、右から左へと吹きつけてくる。
鼻水が垂れる。
寒い・・・つらい・・・。
いったい何のためにこんな辛い思いをしているのだろう。
こんなことを4日間もやり続けなければならないのか。
何のために。
いつもいつも雨、風、雨、風ばかりでパタゴニアなんて大キライだ〜。

キャンプ場に戻ると5事半になっていた。
早速テントの中で晩御飯の用意を始める。
料理と言ったって、御飯を炊いて、魚の缶詰と一緒に食べるだけだが。
でも、今日の白飯、自分で言うのも何だが、美味しく炊けた。
旨すぎる〜。
そう、この美味しい白飯を味わうために、今日一日山を歩いてきたのだ。
| sin | チリ(2) | 07:08 | comments(2) | trackbacks(0) |


朝5時半に起きる。
山での生活は早寝早起き。
昨晩の雨は止んでいる。
しかし、これからどうなることやら。
テントなど一式を片付ける。
この時、寝袋がどうしても入れてあった袋に詰めこむことができない。
寝ている間に寝袋が成長したとしか考えられない。
手足を総動員して、なんとかねじり込んだ時には、30分も経っていた。
こんなことにこんなに時間を使うなんて・・・。

最初は、全ての荷物を背負っての移動だ。
湖の側を西に行くルートで、あまりアップダウンはないものの、次のキャンプ地までは約6時間の道のりだ。
快調にテンポ良く歩くが、時間が経つにつれ、バックパックが肩に食いこみ痛く辛くなってくる。
こんな時に道を間違えて、行き止まりになっていたりすると、泣きたくなる。
悔しいから、とりあえず1枚だけ写真を撮り、正しい道へと引き返す。
天気は快晴ではないものの、雨は降らず何とかもっているという感じだ。
1時過ぎに次のキャンプ場に到着。
すぐにテントを設置。
2日目だけあり手際の方はだいぶん良くなる。
やればできるね、僕も。

少し休憩を取り、今日はWの真ん中のコースを北上することにする。
坂道が続くがきつくは感じない。
午前中の重い荷物から解放されたので、体がすごく軽い。
走ってでも行けそうだ。
大リーガー養成ギブスを外した感じって言ったら分かってもらえるだろうか。
また景色が良いのも、気持ちを楽にする大きな要因だ。
歩き出してすぐ左手前方に、雪の積もった迫力ある山々がそびえているのが見える。
時おりカミナリが鳴ったようなゴロゴロと言う音を響かせ、雪が崩れ落ちていく。
そう、こういう景色を見るために僕は山へ来たんだよ。
その後も調子良く歩き続けますが、今日もやって参りました。
はい、雨です。
ここまで続くと、怒りを通り越して笑ってしまいそうです。
しかし、今日の天気はここからがいつもと一味違う。
何と30分後に止んだのだ。
やればできるじゃないか。
更に気分を良くし、時おり姿を見せる迫力ある山を見ながら登り続けます。
すると今度は、なんと雪が降って参りました。
ここまでくるともう何が降ろうと驚きません。
でも雪って、雨と違い何か風情があり良い。
最後の30分、足元はガレ場になり傾斜もかなり急になり一気に高度を上げます。
道も分かり難いが、積んである目印の石を頼りに歩き続けます。
そして、ようやく最後の地点までたどり着いた時、雪の勢いは更に増しており、回りの景色はほとんど見えません。
近くの大きな石に腰掛け、リュックの中からリンゴを取りだしかぶりつきます。
景色は見えないものの、昨日の様な怒りの感情は湧いてきません。
来る途中、所々で素晴しい山々を見ることができたからでしょうか。
それとも諦めに近いものなんでしょうか。
しかし、リンゴも食べ終わり、そろそろ帰ろうかと腰を上げて帰ろうとした時です。
ふと前を見ると、今まで見えなかった遠くの山々がうっすらとですがその姿を見せているではありませんか。
雪も止んできています。
5分、10分と時間が経つにつれ、よりハッキリと見えてきました。
うっすらとですが太陽まで出てきています。
ウォーすげー!
思わず拍手をしてしまいます。
いやー来て良かったトレスデルパイネ。
しばらくするとまた雪が降り始め、山はその姿をまた消していきました。
僕にとってパタゴニアの山の神さんがくれた最高の15分間でした。
| sin | チリ(2) | 00:06 | comments(0) | trackbacks(0) |


まずは次のキャンプ地への移動。
今日は2時間ほどだからまだ気が楽だ。
到着して、いつもの様にテントを張ります。
もう目をつぶっても出来ますね。

そして、いよいよ最後3本目のルートを北上します。
目指すは、氷河!
またまた氷河なんですが、それだけたくさんあるんだからしょうがない。
重い荷物を背負っていない体は今日も軽い軽い、走るように歩きます。
・・・と言いたいところなんですが、いやに体が重く感じる。
道自体もけっこうアップダウンがあるのだが、それにしてもしんどい。
足に鉛が付いている様だ。
昨日、あれだけ気持ち良く歩けたのに。
帰りの下りなんて、軽く走っちゃったりしたのに。
僕もまだまだ体力があるなと思っていたのに。
そう、一昨日、昨日の疲れがタップリ体に染みこんでいるのです。
この回復力の無さ、これが年ってやつなのか。
あぁ、昔は・・・。

氷河自体はかなり小振りなものでしたが、近くでその姿を見ることができ、しばらくのんびりと座り眺めていました。
30分以上はいたでしょうか。
しかし、なかなか帰る気力が湧いてこない。
帰りたいけど歩きたくない、歩かないと帰れない。
分っちゃいるが、イヤなものはイヤなのだ。
無理矢理気合いを入れて歩き出す。
他の人を抜かそうが、抜かされようが気にしない。
自分のペースで前へ進むだけだ。
途中キツツキに遭遇。
コツコツ、コツコツ、木を小突いていました。
実物をこの目で見るのは生まれて初めて。
ちょっと元気を貰いました。
3時間後、なんとかキャンプ場に無事生還。
只今、帰って参りました!

このキャンプ場、ホットシャワーがあります。
山に来てから初めてのシャワー。
3日分の汚れが流れて行きます。
疲れも一緒に流れて行きますように。
8時半、倒れるように 寝袋に潜り込みます。
後は明日の朝まで泥の様に眠るだけ。
おやす・・・
| sin | チリ(2) | 02:08 | comments(0) | trackbacks(0) |


いよいよ最終日。
ぐっすりと寝ることができたためか、気分、体ともだいぶんすっきり。
今日は、バス出発地点まで、5時間歩くだけ。

よし帰るとするか、とバックパックを背負う。
食料もほとんど残っていないため、初日と比べ軽くなっている。
道は、上り下りのない全く平坦な道。
疲れの溜まった体には嬉しい。
それでも、無理しないようゆっくりと歩くよう心掛ける。

この道は歩く人があまりいないためか、誰とも会わない。
しかし,一人だけ日本人のおっちゃんと出会う。
このトレッキングで初めて会う日本人だ。
というか,1ヶ月ぶりくらいに日本人と話をした。
この人、日本で中学校の教師をしているらしいのだけれど、40日間の休みが奇跡的に取れ、パタゴニアに来たらしい。
こういう長期休暇を取ることができ旅をしている日本人に出会うと、なんか嬉しい。
40、50代の長い旅行をしている欧米人にはたまに出会うが、こういう日本人にはほとんどお目にかかれない。
体力のある内にしかできないことってものもあると思う。
特に山なんて、定年してから登ろうとしたって体力的にかなりきついと思うし、そのまま山でポックリ逝ってしまうかもしれない。
やはり日本人は働き過ぎなんだよな。
日本もしっかり休みを取れる社会になって欲しいものです。
僕は逆にもっとしっかりと働かなければならないって事は重々承知しているのですが・・・。
もうちょっとだけ旅させて下さい。

その後も、時々休憩を取りながら歩きます。
回りは見渡す限りの野原。
遠くに昨日まで歩いてきた山々が見えます。
あそこを巡ってきたのだと思うと、軽い満足感を覚えます。
鳥の鳴く声以外は何も聞こえません。
風もなく、太陽に照らされ暑い っていう訳でもなく、薄曇りの歩くには丁度良い天気。
しかし、だんだんと足、肩がだるくなってきます。
あと少し、あと少しと自分に言い聞かせます。
車道に出ます。
ここまで来たらもう少しです。
遠くに建物が見えます。
あそこに違いない。
少しづつ、痛む足を引きずるようにしながら前進します。
いよいよゴールは目の前に迫ってきました。
僕には、真っ白なゴールテープが見えます。
大観衆の大声援も聞こえます。
ゴール!
やったぞー。
ん?
誰もいない。
建物を間違えたようです。
またまた歩きます。
10分歩いて、またゴーール!
そこにはバスも止まっており、今度は間違いないようです。

帰りのバスに乗りこみます。
バスは街を目指し走り始めます。
窓の外には、大きく山が見えます。
その姿は・・・、太陽に照らされ青空の下にそびえ立つ雄々しいものです。
えー!?
おいおいおい、今頃になって、そんな最高の笑顔を見せるなんてよぉ。
僕が帰るのが、そんなに嬉しいのかよー。
| sin | チリ(2) | 08:53 | comments(2) | trackbacks(0) |
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