ウスアイヤでは日本人宿に泊まったが、ここブエノスアイレスではイスラエル人宿。
別にわざわざ泊まろうと思ったわけではなく、ガイドブックで適当に選んだ宿がたまたまそうだったのです。
宿泊者の9割がたがイスラエル人。
バックパッカーの旅をしたことがない人にはピンとこないと思うが、バックパッカーの中で一番数が多いのはイスラエル人ではないだろうか。
人口600万人ほどしかいない国の国民が何故こんなに多いのか。
それは国民全員バックパッカーと言えるからです。
彼らは男女問わず高校を卒業すると兵役があり、2、3年軍隊に入ります。
それを終えると、大学に入る前に兵役の間にたまったお金で、ほとんど全員が一年ほど旅に出るのです。
そしてイスラエルというお国がら、ほとんどのイスラム国に入国することができません。
そのためその行先は物価の安いインドやネパール、そしてタイやカンボジアなどの東南アジア諸国(因みにマレーシアとインドネシアはイスラムなので入国できません。)、そして中南米となるわけです。
ですからそれらの国を旅しているとイスラエル人ばかりと会うことになるのです。
しかしこのイスラエル人、旅行者の中では、すこぶる評判が悪い。
何故かと言うと、とにかく騒いでうるさい。
夜行バスの中で騒がれたらたまったもんじゃない。
長い旅をしたことがある人なら一度や二度は経験あるはずだ。
また、金にも細かい。
アジアでは値切るのは当たり前だが、彼らの値切り方は尋常ではない。
お店の人が可哀想になる位だ。
だから宿や店の人でイスラエル人の嫌いな人も多い。
しかし一体なぜ彼らはこんなに傍若無人なのであろうか。
僕なりに考えてみた。
国民性の問題などもあると思うが、やはり兵役とほとんど全員が長期の旅に出るという社会のシステムにあると思う。
長い兵役を終えればぱーっと弾けたくなるのは当然だと思う。
また日本を含めて普通の国では、バックパッカーというのは旅が好きか少なくとも興味がある人しかならないが、ほとんど全員が旅に出るという社会の中では当然それほど興味のない人もいるであろう。
そういう人達は観光をすると言うより、日々を楽しく過ごすと言うことが重要になってくると思う。
すると夜遅くまで酒を飲み葉っぱを吸いパーティー等に精を出し、騒ぐわけだ。
もし日本でも全員が高校を卒業したらバックパッカーになるというシステムがあったらどういうことになるか想像できるはずだ。
と言うのが僕の結論だがどうであろうか。
でも、僕は基本的にはイスラエル人が好きです。
今まで散々悪口を書いてきてと思われるかもしれないが、一緒にいると楽しくていい奴も多いのも確かだ。
旅をしてきて、仲が良くなった旅行者はイスラエル人が多い。
他の欧米のバックパッカーといるより何かくつろげるものを感じる。
日本人と似てないのだけど似ている、何か根本的に近いものがあるような感じだ。
彼らも少しは日本に興味があるのか「もしもし」とか片言の日本語を知っている人は結構多いです。
ちなみに日本の路上で偽ブランドの時計や財布売っていた人達はイスラエル人です。
どういうシステムであのような商売をやっているか気になります。
誰か知ってます?
そんなイスラエル人のたくさんいる宿でブエノスアイレスは過ごしているのです。
でも、みんな意外と静か。
のんびり過ごしています。
やっぱり南米は物価も高いし、アジアよりは弾けられないのかなぁ。
あっ、そうそう、イスラエル人の事で一つ大切なことを言い忘れてました。
女の人はすっごく綺麗です。
どこの国にも綺麗な人はいるのですが、その割合が高い。
少し気の強そうなエキゾチックな雰囲気がたまりません。
そんな人がけっこう露出の高い服を着ちゃったりするのでこれまたたまりません。
昔イスラエルを旅した時のこと、行ったのは冬だったのですがイスラエル人の友達に言われました。
「今度は夏に来い。もっといいもの見れるぞ。」
さぁ、みんなイスラエルに行こう!夏に!!