たびタビ旅
旅日記。中南米、アジアなどの2年4ヶ月半の旅。

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朝7時半に起きて、国際フェリーターミナルへ向かいます。
昨日捻った足首は一晩経ち、更に痛みを増しており、足を引きずりながら歩きます。
せっかく日本への帰国だというのに‥‥。
ターミナルに着き、船のチェックイン手続きを済ませ、そして、余ったウォンを垢すりタオルを買って全て使い切り、出国手続きを行います。
これで、後は日本に帰るだけです。
やはりこれで旅が終わりだと思うと少し寂しい気もしますが、日本に帰ることができるのも少し楽しみ。
なんとも複雑な気持ちです。
でも、もうここまで来たらどうすることもできません。
2年4ヶ月半ぶりの日本か‥‥。
どのように感じるのでしょうか。

船には9時45分に乗り込みます。
船は、コビーという高速旅客船です。
値段は、1万円ほどとかなり高いのですが、韓国、釜山〜日本、福岡間をたった約3時間で移動してしまうのです。
船内の座席も飛行機のような感じで、高級感が漂っています。
6、7割程度のお客を乗せ、船は10時ちょうどの予定通り出発します。
ジェットエンジンを積んでいるということですごい騒音を響かせ海上をびゅんびゅんと跳ねるように進んで行くのかと思っていましたが、意外に静かで揺れもほとんどなくスピード感もほとんど感じません。
本当にこんなスピードで3時間で着けるのかとも思いますが、しばらくするとすぐに右手に対馬が見えてきたことを考えれば、周りがだだっ広い海であるためにスピード感を感じないだけでけっこう速いのだということが分かります。
船内で上映されている映画を観たりしているい内にいつの間にか2時間半ほど経過していました。
すると前方に陸地が見えてくるじゃありませんか。
そして、窓の外を見ると小さな漁船らしきものが走っています。
その船体には平仮名が書かれているじゃありませんか。
あっ、日本語だ。
なんとなくにやりとした笑みがこぼれてしまいます。
そして、ほぼ予定通りの1時、船は福岡、博多港に到着します。
バックパックを背負い、船を降ります。
やっぱり笑みがこぼれてしまいます。
いや〜、日本だよ、日本だよ。
とうとう帰ってきちゃったんだよ。
やっぱり嬉しいねぇ。
軽く興奮気味です。
そして、まずは入国審査。
いくつかあるブースの前には既にたくさんの韓国人が並んでいますが、僕は一番右端のほとんど人が並んでいない日本人用の場所に行きます。
いつもは外国人用の長い列に並んでいたもんだがねぇ。
ちょっと嬉しい。
そして、パスポートを若い眼鏡をかけた兄ちゃんの係員に差し出します。
僕のパスポートをぺらぺらっとめくってしばらく見ると、今回出国した時の出国スタンプはどれですか?って訊いてきました。
おお〜、当たり前のことなんですが、日本語で訊いてきますよ〜。
それだけでちょっと嬉しい。
僕が2006年6月14日という日付で押されたスタンプを指し示すと、ちょっと怪訝な顔をされます。
それでも、なんなんだこの人はみたいな顔をされつつも入国スタンプを押してくれます。
これで、本当に本当に日本に帰ってきたのです。
いや〜帰ってきたぞ〜。
でも、最後に一つ難関が残っているのです。
それは、税関。
ちょっと前にここを通った同じく世界を2年ほど旅した友人の情報によると、かなり厳しい荷物検査を受けたとのこと。
やはり長期間旅をしていて、それもインド、東南アジアなどを回っていると、やはりかなり怪しく思われるらしいのです。
最近、日本でも大学生などもマリファナで捕まっているみたいだし、さらに厳しくなっている可能性があります。
もちろん僕はそんな物は持っていませんが、それでも荷物を全部開けられたりするのはあんまり気持ち良いものではありません。
果たしてどうなるのか。
こういうことは見た目が大事です。
ヒゲもちゃんと剃っています。
この旅の間に一度も切らなかった長い髪もしっかりと束ねています。
服装も小ぎれいに見えるようにちょっとは気を使っています。
しかし、長ズボンは一着しか持っていなく、Tシャツも三枚をローテーションして使ってきた僕にとって、そういう努力にも限界はあります。
もう内面からあふれ出す気品にかけるしかありません。
しっかりと背筋を伸ばし、笑顔でパスポートを差し出し、カバンを台の上に置きます。
係員は若い女の子でした。
僕のパスポートを受け取ると、どこの国をどの位旅をしてきましたかと訊いてきます。
僕は、もごもごごにょごにょと、はぁ、南米とかアジアを2年ちょっとくらい‥‥と答えます。
えっ、二年?そんな長い人はあんまり会ったことはないなぁと驚かれます。
確かに成田や関空に長い旅をして帰る人は多いと思いますが、船で福岡に帰ってくる人は少ないのかもしれませんね。
やっぱり疑われるか?と思いますが、その係員の女の子は少し笑顔さえ見せてくれていい感じで話を続けてくれます。
なんかいろんなもの吸ったりとかしませんでした?と訊いてきます。
僕は笑顔でいやいやそんなもの全く興味ありませんよと答えます。
そうですか〜それではウェストポーチの中身を見せてもらえますか。
はいはい、どうぞ〜、もう何でも好きなだけ見てくださいよ〜というように笑顔で答えます。
するとその係員はさらっと中身をチェックすると、じゃあもう行っていいですよと言ってきてくれるじゃありませんか。
ちょっと拍子抜けです。
こっちのバックパックはいいの?と思わず聞いちゃいましたが、もういいですと言ってくれます。
えらい、あんたはえらい!!
そうだろそうだろ、僕は怪しくないだろ、どんなボロをまとっていても、着る人が着れば、育ちといいますか、教養といいますか、気品といいますか、ちゃんとした人に見えるんでしょうね〜。
うん、うん、うん。
‥‥なにか?

と、言う事で、無事、日本、にゅ〜こく〜!!
帰ってきたぞ〜!!
いや〜どこを見回しても日本語の表記がありますね。
全ての字が読めるぞ!!
なんかにやけてしまいます。
インフォメーションに行けば、日本語で博多駅までの行き方を尋ねられるし、もちろん日本語で答えてくれます。
なんか嬉しくて、意味も無く質問なんかしちゃいそうです。
やはりなんかにやけてしまいます。
市バスに乗れば、運転手がアナウンスで、「ここ右曲がります〜。」「はい、止まります〜。」「出発します〜。」なんて言ってます。
この全く意味の無いような過剰なまでのサービス、なんとも日本じゃないですか。
そして、やっぱりにやけてしまうのです。
バスを降り、宿に向かって歩きます。
車もほとんど来てない短い横断歩道の赤信号。
なんとみんなちゃんと青になるまで待っているじゃありませんか。
すっげ〜なんてこったい。
コンビニあちらこちらにありますよ。
入店すれば、いらっしゃいませ、退店すれば、ありがとうございました、の声。
おお〜日本だよ、日本。
異文化です。
帰ってきたというより、むしろ新たな国にやってきたと言った方が良いかもしれません。
銀行に入ってATMでお金を下ろそうとします。
すると、なんと僕のカードを受け付けることはできませんの表示。
なんてこったい。
気を取り直して違う銀行へ。
なんと、ここでも、下ろせないじゃないですか。
4、5店舗回っても全部、ダメ〜!!
おいおいおい、僕はいったいどこの国にいるんだ〜。
まさか、自分の国に帰って、こんなことに苦労する破目になるとは‥‥。
宿は、バックパッカーの宿。
ドミトリーで一泊2400円です。
チェックインの時、今までの癖でパスポートを提示しそうになりますが、よく考えれば必要ないのです。
だって日本ですもん。
宿には外国人のバックパッカーもたくさんいます。
外国人かぁ‥‥僕はもうここでは外国人ではないのです‥‥僕の外国人生活も終わったんですね。

宿に荷物を置くとさっそく街歩きに出かけます。
まずはやはり食事でしょう。
記念すべき日本帰国後の最初の食事、いったい何にしようか。
この問題は、旅の途中、日本人が出会うと話しあわれる重要議題といってもいいでしょう。
寿司だ、刺身だ、ウドンだ、いや僕は蕎麦だね、いやいやカツ丼でしょう、何をおっしゃる日本と言えば、白いご飯でしょう、漬物とご飯だけで充分だ!!などと熱く熱く盛り上がるのです。
でも、そうした議論の最後はいつも、こんな話を今しても虚しくなるだけだから止めようよと深いため息をついて終わるのですが‥‥。
しかし、今こそそれが現実のものとなるのです。
何を食う、何を食う、何を食う?
この旅の間中この問題を考え続け、自分の中での第一候補として考えていたの物。
それは、牛丼。
意外かもしれませんが、吉野家だ、いや松屋だと人それぞれ好みがありますが(この話題もまた熱く語られます。)、牛丼は旅人にとって深い郷愁を覚える人気の食べ物の一つであります。
実際、日本に帰ってまず最初は牛丼を食ったという旅人も何人か知っています。
生卵付きの牛丼。
う〜んヨダレが垂れてきそうです。
やっぱりこれしかないか。
そうしよう、吉野家を探して歩きます。
しかし、なかなか吉野家が見つかりません。
時間も3時が過ぎ、お腹がかなりすいてきます。
そこに目に入ったのがラーメン屋。
そう、博多と言えば豚骨ラーメンでしょう。
ということであっさり変更、博多に敬意を表し、ラーメンに!!
だってお腹がすいたんだもん。
でも、やっぱり、ラーメンはやっぱり、うま〜い!!
日本、素晴らしい。
ラーメン屋を出た後は、コンビニにふらり。
そこで買ったるはシュークリーム。
そのなめらかなるクリームの食感。
あぁ、気絶しそう。

日本、サイコーですか〜!?

サイコーで〜す!!!

| sin | 日本 2 | 13:48 | comments(2) | trackbacks(2) |

 
福岡で一晩過ごした翌日、バスで宮崎に移動。
僕は兵庫県で暮らしていたのですが、宮崎には84歳の祖母が一人暮らしをしているのです。
ですから、せっかく九州に帰ってきたので、兵庫に帰る前にちょっと宮崎に行ってみることしたのです。
この旅に出る直前にも来たので、およそ2年半ぶりです。
久しぶりに会う祖母は、いつまでも帰ってこないので心配したと少し怒ったように言われましたが、とりあえず無事帰ってきたことを喜んでくれました。
祖母の方も変わりなく元気そうで良かったです。
それでも頭は痛くなるし耳は遠くなるしで首から上はぼろぼろだと嘆きますが、その歳で首から下が問題なければ至って健康でしょうってとりあえず突っ込みを入れときました。

祖母の住んでいる町はなにもない田舎町なので、特にすることはありません。
朝、起きて、祖母の用意してくれる白いご飯と味噌汁、焼き魚とうの朝食(これぞ日本だ〜、涙が出そうなくらい嬉しい。)を食べ、新聞を読んだりテレビを見たりして過ごし、昼はこれまた祖母が用意してくれた昼食を食べ、その後、近所を腹ごなしがてら散歩したり本を読んだりし、そして、夕方には近くの銭湯でゆっくりと湯舟につかり、夕飯はまたまた祖母が用意してくれた夕食を食べたり、外の食堂に祖母と食べに行ったりします。
なんとだらだらとした日々。
そして、84歳の祖母に面倒をみてもらう36歳のおっさんの僕‥‥。
って、反対だろ、反対!!
おばあちゃん、もうちょっと、もうちょっと、本当にもうちょっとだけ待ってて下さい。
もう少ししたら頑張って稼いで、必ずやおばあちゃん孝行いたしますよ〜。

それにしても毎日なんもしない日々を過ごしているのですが、本屋に行ったり、テレビを見ているだけで、心うきたつものがあります。
福岡で最初に本屋の紀伊国屋に行き、広いフロアー一面に並べられている本、雑誌類を見たときは思わず涙ぐみそうになったものです。
旅の間、まるで大切な壊れ物のように、大切に大切に噛みしめるように読んできた日本語の本がここにはいくらでもあるのです。
もう、今では読みたい本を好きなだけ読めるのです。
そして、また、本だけでなく漫画もあります。
僕は漫画が好きで、旅に出る前もコミックは買わないものの立ち読みをよくしていました。
普通、漫画は、毎週少しづつしか話が進まないものですが、僕はこの2年4ヶ月の間の分を一気に読めてしまうのです。
ああ〜しばらく漫画喫茶にこもってやる。
考えただけでヨダレがだれてきそうっす。
テレビをつければ、日本語が当たり前のように流れています。
旅中は海外向けNHKがテレビに流れていただけで、これまた噛りつくようにニュースやドキュメンタリーなどを見ていたもんです。
それが今では全てが日本語。
テレビの前に寝l転り、ばかばかしいバラエティーを見ながらしょうもないなと思いつつ笑う、ああぁ、日本だなぁ。

そんな日々を一週間近く送っていたのですが、ちょっとは動かんといかんとなぁと今日は親戚の車を借りてちょっくら出かけることにしました。
助手席には祖母を乗せます。
久しぶりのデートですね。
まず向かう先は青島。
ここは亜熱帯植物が生い茂る周囲約1、5kmの小島。
海岸より橋が架かっていて歩いて渡ることができます。
島の中央部には青島神社もあります。
今日は、11月に入っているというのにかなり暖かく、半袖でも暑いくらいです。
頭上には真っ青な空が広がっています。
いや〜気持ち良いですね。
この緩い感覚、まさしくアジアって感じです。
そう日本もアジアなんです。

青島の次に向かったのは、鵜戸神宮です。
鵜戸岬の突端にある神社です。
神社の駐車場から本殿まではちょっと距離があり歩かなくてはなりません。
最後の方には長い石畳の階段があります。
おばあちゃん、歩くのが大変かなと少し心配しましたが、風景を眺める僕を置いてさっさと先に歩いていってしまう有様でした。
いや〜元気ですね。
本殿は海に面する崖の洞窟の中にありなんとも言えない神秘的な雰囲気です。
もちろんそこからの海の眺めは抜群であります。
また本殿の前の海には亀の形をした大きな岩があり、その背にある枡形の穴に運玉という5個100円で神社で売っている小さな土の塊を、男は左手で、女は右手で願いを込めながら投げ入れ、見事入ったならばその願いが叶うと言われています。
さっそくやってみます。
願いを込めて、まず1個目。
外れます。
そして、2個目。
惜しいけど、外れます。
続いて、3個目。
う〜ん、やっぱり、外れます。
だいぶ後がなくなってきました。
願いを入れ直し、4個目‥‥。
僕の左手から放たれた運玉は綺麗な放物線を描いて、霊石亀岩の背中の穴に向かって落ちていきます。
ぽっちゃ〜ん。
水しぶきをあげ、見事その中に入りました。
よっしゃ〜!!
気持ちいい〜。
これで願いも叶うかな。
願いはもちろん‥‥。
僕が健康でそして金持ちになりますように!!
じゃなくて、おばあちゃんが健康で長生きできますように!!

‥‥‥。

本当ですって!!
| sin | 日本 2 | 10:28 | comments(0) | trackbacks(0) |


帰ってきました。

13時55分宮崎発大阪行の飛行機に乗り戻ってきました。
2年5ヶ月ほど前に期待と不安を抱きつつ旅立った地に戻ってきたのです。
これで、本当に旅はおしまいです。
もう、宿を重い荷物を背負い探し歩く必要はありません。
もう、長時間、オンボロバスに揺られる必要もありません。
もう、洗濯物を手洗いする必要もありません。
もう、貴重品入れを常に腹回りに巻いておく必要もありません。(もっとも代わりに日本に帰国してから急激につき始めた脂肪が腹回りにまとわりついているのですが。なんと日本滞在一週間にして3キロ増‥‥。)
もう、値下げ交渉をする必要もありません。
これが、嬉しいことか悲しいことか分かりませんが、とにかく終わってしまったのです。

旅を始めた当初は、これほど長く旅をすることになるとは思ってもいなかったです。
あそこにも行きたい、ここにも行きたいとやっている内についつい長くなってしまいました。
それでも、途中、手の怪我をして入院することもありましたが、強盗に遭うなど大きなトラブルに巻き込まれることもなく無事に帰ってこれました。
そして、旅をすることによって何を得たのか?
人間的に大きく成長した、性格が変わったなんて全く思ってはいません。(そもそも旅をしたくらいでそんなものが変わるとは僕は全く思っていません。)
得たものなんてあるのかなぁ‥‥。
強いてあげれば長くなった髪の毛くらいのもんではないでしょうか。
しかし、旅をすることによって、いろいろな物を見て、いろいろな物を食べ、いろいろなことを経験し、たくさんの人と出会い、話をして、一緒に行動し、親切にしてもらい、たまにはぼられたり騙されたりもしましたが、それでも、旅は、本当に楽しかった。
楽しかった‥‥そして、無事に帰ってこれた‥‥それだけで十分ではないでしょうか。

飛行機は定刻通り14時に大阪伊丹空港に到着。
飛行機を降り、預けていた荷物を受け取り、到着出口を出ます。
そこには、ちょうど単身赴任先の東京に戻るために空港に来ていた父親と母親が出迎えにきてくれていました。

ただいま、です。





これで、このブログを終わらせてもらいます。
貴重な時間を割き、こんなブログを読んでくれた皆さん、ありがとうございました。
書くことが大変だと思ったこともありましたが、最後まで書きとおすことができて良かったです。
僕は、昔にも一年半ほどの旅をしたことがあるので、合計すると今までの人生で4年あまり旅をしてきたことになります。
それでも訪れた国は60ヶ国あまり。
世界には200カ国ほどの国があるといいます。
まだまだ旅していない国はたくさんあります。
アフリカにも行ってねぇしなぁ。
次はいつ行こうか‥‥。
って、もう行かないですよ!!
本当ですって!!
いい加減、年も年なんで、日本経済復活のためこれからはガンガン働いていきますよ〜。

まっ、しかし、人生は旅のようなものとも言いますしね‥‥。

それでは、また!!
| sin | 日本 2 | 10:54 | comments(4) | trackbacks(13) |
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