杭州は上海の南西約150kmに位置する町です。
上海に近いためたか、街中にはBMW、フェラーリ、ポルシェの販売店のショールームがあったり、お洒落なカフェやスターバックスがあったりと、今までの中国の地方都市にはない洗練された感じというか、金持ちの匂いがぷんぷんしてきます。
そして、ここにはまた中国十大風景名所のひとつにも数えられる湖、西湖があります。
周囲15kmの西湖には「西湖十景」と呼ばれる島や橋、庭園などの見所があり、それを見るためにたくさんの観光客が訪れています。
もちろんその観光客はほとんどが中国人であるということは言うまでもありません。
きれい過ぎるほどにきっちりと整備された湖を歩いて回ってみることにします。
予想していたよりも落ち着けるのんびりとした場所です。
確かに中国の歴代の皇帝もここを気に入り何回も訪れたということもうなずけます。
中国人の観光客は湖や石碑をバックに写真をパシャパシャと撮っています。
中国人が好きなカメラのポイントとしては、やはり場所の名前の入った石碑はかかせないものです。
とりあえずここに来たということの証明を残して置きたいのか、たいして価値の無さそうな所でも人が群がり写真を撮っています。
そして、中国人の写真に写るときのポーズがかなりいかしています。
いったいどこの写真のモデルだろうかというような足を組んだり手を伸ばしたりするポーズを、恥ずかし気もなく披露しています。
かっこいい俺を、可愛いわたしを、撮って〜という心の叫びが聞こえてきそうです。
中国で会った日本人留学生から聞いた話では、中国人の友達の家に遊びに行くと、部屋に自分のでっかい写真が貼ってあったり、自分の写真集のようなものを持っているのがけっこうあるとのこと。
う〜む。
3時間ほど歩いていると湖畔に白いウェデングドレスをきたカップルを見かけます。
それも3、4組の。
どうやら結婚の記念の写真をこの湖に撮りに来ているようなのです。
カメラマンの指示によりポーズをとっています。
まるで映画の中かなにかのワンシーンのようにロマンティックなものを。
周りにはもちろんたくさんの観光客もいます。
その中でも全く動じることなく完全に自分の世界に入りポーズをとり続ける彼女たち。
自分ラブな中国人‥‥。
その心意気、少しは見習いたいもんです。