たびタビ旅
旅日記。中南米、アジアなどの2年4ヶ月半の旅。

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桂林にやってきました。
ここでオーストラリア、ブラジルで会ったMさんと再会。
酢昆布、歌舞伎揚げなどを頂戴しました。
う〜ん、日本の味。

桂林と言えば、言わずと知れた中国の有名な景勝地。
町の北から南に流れる川、リ河沿いには、まるで山水画のような、カルスト地形が生み出した奇岩、奇峰が連なる壮大な景色が広がっています。
もちろん船で川下りをします。
船は外国人用と中国人用があります。
料金は外国人用は中国人用の倍ほどしますので、もちろん中国人用を選びます。
それでも230元(約3700円)もします。
しかし、この値段の船も中国人で満員です。
それも、一隻だけではなく、同じような船が何隻も連なっています。
今日は金曜日だし、特になんの祝日でもないのにこの賑わい。
恐るべし中国の観光旅行ブーム。
船内でも中国人は元気です。
トランプしたり、おしゃべりしたり、ビールを飲んだり、デッキに出てみんなで記念撮影したりと、大騒ぎ。
そのパワーに圧倒されまくりです。

船は4時間ほどかけて陽朔という小さな町まで行きます。
デッキに上がり、景色を眺めます。
太陽は出ているものの、うっすらともやのようなものがかかっています。
しかし、それはそれで幻想的でありまさしく水墨画の世界といった趣です。
ここはどうしても訪れてみたいと思っていた場所ではないのですが、あの有名な桂林に来ているのだと思うとなんとも不思議な気分になります。
あぁ、今まさにここにいるんだ‥‥。

そして、この風景を美しきMさんと一緒に見ることができるなんて‥‥僕はなんて幸せ者なんだ‥‥。
またまたこんな感じでよろしいでしょうか‥‥このくらいで勘弁していただけますでしょうか‥‥Mさん?

そした、たどり着いた陽朔。
ガイドブックによると、奇峰に囲まれた桂林よりもずっと我々日本人が思い描く山水画のイメージに近い町であるということです。
ホテルやレストランが軒を連ね観光客で賑わっているものの、中国南方の家屋の様式を色濃く残し、石畳の道と相まって周囲との景観とも違和感がないとのこと。
なんかのんびりできそうです。
夕方、カフェでお茶を飲みながら、山の向こうにオレンジ色の太陽が沈んでいくのを眺めます。
いいなぁ〜。
そして、太陽が沈み、町は暗闇に包まれ、静寂が訪れる‥‥ん?
ドンドン!ダンダン!!
なにやら激しい音楽が。
町のメインロードは煌々と光り輝いています。
なんとディスコ、バーもあります。
そこからは大音量の音楽が流れ出しています。
飲食店のネオンサインが激しく光り、点滅します。
ここはどこだ?
カオサンロード?‥‥渋谷?
町の横に聳え立つ奇岩も赤と緑の光りでライトアップされています。
ああぁ、のんびりとした山水画の世界が〜。
なにやってんだか‥‥中国人‥‥。
| sin | 中国2 | 21:13 | comments(0) | trackbacks(6) |



自転車をレンタルしてサイクリング。
陽朔の町の西にある小さな川へ向かう。
周りにはのんびりとした田園風景が広がります。
30分ほど走ると川に到着。
そこから竹でできた小さな筏に乗り、のんびりと川下り。
流れているか流れていないのか分からないほどの静かな川面を、長い竹の棒を持って筏を操るおっちゃんと共に、ゆっくりと漂い流れて行きます。
川のすぐ横には奇峰が聳え立ちます。
エンジン音もなく静寂の世界。
昨日のリ河下りよりも、更に水墨画の世界。
これですよ、これ、これを待ってたんです。
川の上に浮かぶ売店のおばちゃんからビールを買います。
なんとも優雅で豪奢な2時間の時。

| sin | 中国2 | 11:20 | comments(0) | trackbacks(0) |



陽朔からバスで1時間半かけて桂林まで戻り、バスを乗り換えさらに4時間、三江に着きます。
そこでまたバスに乗り40分ほど山の奥に入ると、程陽景区と呼ばれる少数民族トン族の村がある場所にたどり着きます。
この村には、トン族独自の伝統的な建築物である屋根付の橋や鼓桜があります。
村人も木で造られた昔ながらの家に住み、辺りには一面、水田が広がり、川には水車が回っています。
今はちょうど刈り取りの時みたいで、田んぼにはその先に米粒をたわわに実らせた稲穂が黄緑色に輝いています。
日本の田舎を思い出させるその風景は心落ち着くものがあります。
しかし、ここは訪れる人がほとんどいないという僻地ってわけではなく、入村料として60元(約1000円)を徴収され、宿もたくさんあり、村一番の大きな橋は夜には煌々とライトアップされるような観光地です。
それでも陽朔のようにディスコやバーがあるってことはなく、あくまでも静かな村です。
そして、人々も気さくでフレンドリーです。

僕がひとり村の中を歩いていると、数人のおばちゃんが座っておしゃべりしているところに出くわします。
近寄っていくと、横に座れと手招きされます。
そして、僕の長く伸びた髪を見て、男がこんなに髪を伸ばしてなにやってんだか切らなきゃ駄目だよみたいなことを言って笑い、そして、こんなに絡まっちゃって〜と僕の天然パーマの髪を櫛ですいてくれます。
いや〜申し訳ないっす。
ほんと落ち着くいい村です。

| sin | 中国2 | 11:32 | comments(0) | trackbacks(1) |



更に北へ行くMさんと別れ、僕は三江と桂林のちょうど中間にある龍勝を目指します。
龍勝は棚田(ライステラス)で有名な場所です。
龍勝のバスターミナルに到着し、さて棚田のある龍脊梯田区(和平郷平安村)行きのバスに乗ろうかとした時、髪の長い若い女の子が近づいてきました。
どうやら宿の客引きのようです。
もしこの子についていったらその宿に泊まらざるをえなくなり面倒くさいかなとも思ったのですが、値段が30元(約500円)と安かったこともあり、ついていくことにします。
まぁ、なかなか可愛い子だったというのもあるんですけどね‥‥。

一時間半ほどでバスは龍脊梯田区に到着。
女の子は、ここから30分ほど歩くけど大丈夫?って訊いてきます。
大丈夫?って訊かれても、ここまできちゃ行かないわけにはいかんでしょ。
最近、食ってばかりで運動不足なので、ちょうどいいかもしれません。
そして、女の子の後を歩き始めますが、大事なことを失念していました。
ここは、棚田。
そう、棚田ということは、急斜面なのです。
ここの棚田の最大傾斜は50度に達するといいます。
そんな場所の道を歩くのは辛い辛い。
おまけに僕は20キロ近い重さのバックパックを背負っています。
一歩一歩踏みしめるように歩くと、あっという間に全身から汗が噴き出します。
あそこよと指された宿ははるか上。
カロリー消費、カロリー消費、と頭の中でつぶやきつつ歩き続けます。
女の子は、後10分よ!っと励ましてくれます。
しかし、こんな状況の時の後10分は当てにならないとの定石通り、さらに20分歩き続けました。
宿に着いたのは、歩き始めて45分経った後のことでした‥‥。

そして、そんなに苦労してたどり着いた棚田。
その苦労あって‥‥、と言いたいところですが、これが全くの期待はずれ。
ガイドブックなどでは緑や黄色の稲穂が生い茂る棚田の美しい写真を見ることができたのですが、なんともう刈り取りは終わってしまっていて、今はただの段々畑です。
それでも三江のように人々がフレンドリーならばいいのですが、ここの方が桂林からの距離が近く訪れる観光客が多いからなのか、旅行者ずれしている人が多くマネーマネーとうるさい。
結局、高台の見学ポイントに上がったり下がったりした疲労感だけが残ったのでした。
労力と成果は残念ながら比例しないもんです。

でも、そんな疲れた僕への今日のご褒美。
それは晩飯!
こんだけ歩いて体を動かせばさぞかし飯は美味いでしょう。
宿で食べます。
連れてきてくれた女の子が作ってくれます。
出てきました、茄子の炒め物〜!
ちゃんと愛情は込めてくれたかな〜。
それでは、いただきま〜す。
パクッ。
う、うま‥‥くな〜い!!
しょっぱいだけの味付けじゃないか。
中国なのに‥‥。
ううう‥‥。

泣いていいですか?
いいですよね?

| sin | 中国2 | 20:20 | comments(0) | trackbacks(1) |



龍勝から桂林に戻ります。
桂林に12時半に着いて、すぐに鉄道の駅に向かいます。
今晩、杭州へ行く夜行列車のチケットを買うためです。
駅に着き時刻表を見ると、17時10分発があります。
杭州までは21時間ほどかかるようです。
もちろん寝台のチケットを買います。
21時間も座席にずっと座ってなんかいられません。
寝台の料金は300元ちょっとと座席の倍くらいしますが、快適に移動できることを考えると150元(約2500円)ほどの金額なんて惜しくないです。
旅は時には優雅にいかなくっちゃ。
ケチるだけが旅じゃないぞ。
が、しかし、チケット売り場のおねえちゃん、「メイヨー(ない)」とのつれないお答え。
あっちゃ〜、当日だからもしかしてと思ってはいましたが、売り切れだとは‥‥。
まいったなぁ〜、どうしよう。
おねえちゃんは、キーボードを叩くと、もう一ランク上の寝台なら開いていると言ってきます。
値段は、450元あまり。
どうしよう。
ちなみに、座席は?
160元‥‥。
それじゃぁ、座席1枚お願いします‥‥。
バックパッカーは贅沢しちゃなりませぬ。
なにか?

17時頃、車両に乗り込みます。
冷房が効いていて気持ちが良い。
そして、そんなに混んでいなくて、僕の席は3人掛けの席が向かい合っている所だったのですが、そこに3人だけ。
これならそれほど辛くなさそうです。
少し、ほっとします。
他の2名は中国人の男の人です。
僕がバックパックを網棚の上に載せ席に座ると、なんだこいつみたいな胡散臭そうな目で僕を見ます。
僕の格好は、汚いバックパックを持っていて、服装も所々破けた半パンをはき、足元はサンダル、しかもどれもが旅を始めてからずっと2年以上使ってきた年季の入った物。
確かに普通の中国人から見ればちょっと変な人かもしれません。
おっちゃんは、ちらっと僕を見るとすぐに視線を読んでいた新聞に戻します。
僕もあえて話しかけることもなく、バックの中から文庫本を取り出します。
とりあえずこの長い旅、本でも読んで過ごすしかありません。
座席の車両は夜でもライトは消えることはなく、寝にくいのはありますが、本などを読むには都合がいいです。
今読んでいる本は、タイの古本屋で買った浅田次郎の「壬生義士伝」。
最近ぼちぼち読んでいて、今は下巻に入ったとこです。
しかし、これなかなかいい。
読むにつれてどんどん気持ちが高ぶってきます。
心に熱いものが込み上げてきます。
目頭が熱くなってきます。
涙がこぼれます。
おっちゃん、ちらりと僕に目をやります。
ああ〜、完全に僕は変な人だ‥‥。

| sin | 中国2 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(2) |


杭州は上海の南西約150kmに位置する町です。
上海に近いためたか、街中にはBMW、フェラーリ、ポルシェの販売店のショールームがあったり、お洒落なカフェやスターバックスがあったりと、今までの中国の地方都市にはない洗練された感じというか、金持ちの匂いがぷんぷんしてきます。
そして、ここにはまた中国十大風景名所のひとつにも数えられる湖、西湖があります。
周囲15kmの西湖には「西湖十景」と呼ばれる島や橋、庭園などの見所があり、それを見るためにたくさんの観光客が訪れています。
もちろんその観光客はほとんどが中国人であるということは言うまでもありません。

きれい過ぎるほどにきっちりと整備された湖を歩いて回ってみることにします。
予想していたよりも落ち着けるのんびりとした場所です。
確かに中国の歴代の皇帝もここを気に入り何回も訪れたということもうなずけます。
中国人の観光客は湖や石碑をバックに写真をパシャパシャと撮っています。
中国人が好きなカメラのポイントとしては、やはり場所の名前の入った石碑はかかせないものです。
とりあえずここに来たということの証明を残して置きたいのか、たいして価値の無さそうな所でも人が群がり写真を撮っています。
そして、中国人の写真に写るときのポーズがかなりいかしています。
いったいどこの写真のモデルだろうかというような足を組んだり手を伸ばしたりするポーズを、恥ずかし気もなく披露しています。
かっこいい俺を、可愛いわたしを、撮って〜という心の叫びが聞こえてきそうです。
中国で会った日本人留学生から聞いた話では、中国人の友達の家に遊びに行くと、部屋に自分のでっかい写真が貼ってあったり、自分の写真集のようなものを持っているのがけっこうあるとのこと。
う〜む。

3時間ほど歩いていると湖畔に白いウェデングドレスをきたカップルを見かけます。
それも3、4組の。
どうやら結婚の記念の写真をこの湖に撮りに来ているようなのです。
カメラマンの指示によりポーズをとっています。
まるで映画の中かなにかのワンシーンのようにロマンティックなものを。
周りにはもちろんたくさんの観光客もいます。
その中でも全く動じることなく完全に自分の世界に入りポーズをとり続ける彼女たち。
自分ラブな中国人‥‥。
その心意気、少しは見習いたいもんです。
| sin | 中国2 | 10:34 | comments(0) | trackbacks(0) |



上海にやってきました。
中国は今まで何回か来たことあるけど、初めてなんです。
噂には聞いていましたが、やはり大都会。
街には高層ビルが立ち並び、地下鉄が何路線もあり、そして、ユニクロあり、吉野屋あり、ファミリーマートありです。
そして、なんとファミリーマートには日本と同じようにオニギリが売っています。
タイなどにもコンビニはありましたが、オニギリが売っていたのはここが初めて。
さっそく一個2、5元(約40円)の物を二つ購入。
おおぉぉ〜うっま〜い。
日本と同じ味です。
そして、吉野屋でも牛丼を食ってしまいます。
生卵がないのは残念ですが、それでもうっま〜い。
たまりません。
って、中国にいてそんな日本の味を堪能している場合じゃないんですが。

そして、大都会だけあってやっぱり物価も高い。
泊まったユースホステルは、ドミトリーにもかかわらずなんと一泊70元(約1100円)もします。
今までユースホステルでは高くても40元くらいであって、田舎へ行けばシングルでも30元で泊まれたのに。
そんな値段にショックを受けた僕ですが、ホテルの立地は悪くありません。
2、3分歩けば、川に出ます。
そこからは対岸のビル群がだだ〜んと見えます。
有名な光り輝くビル。
上海と言えばこの光景でしょう。
なんでもかんでも派手に光らせればいいとする中国には時に辟易させられますが、ここは素晴らしい。
でも、いったいどんだけ光熱費がかかっているんだろうと考えてしまうのは、貧乏人の性なんでしょうか。

夜は、ここ上海でまた合流したMさんと共に、上海と言えばやっぱりこれでしょうという小籠包を食います。
小さなそれを口に放り込み、噛むと、中から熱いスープが飛び出てきます。
あ、あふぃ、あつぃ!!
でも‥‥‥うま〜い。
これぞ上海なり。

| sin | 中国2 | 12:20 | comments(0) | trackbacks(1) |



上海の町を歩いて回ります。
かつて日本の租界地であったエリアなどに行きます。
上海は大きなビルが立ち並ぶ近代的な町ですが、ちょっと路地に入ったりすると昔ながらの雑然とした家々が残っていて、そこではおっちゃん、おばちゃんが麻雀に興じていたり、安食堂があったりします。
安食堂では、肉まんが1個1元(約16円)で買えたり、水餃子を3元で腹いっぱい食べたりできます。
繁華街にはアイスクリームが30元ほどするおしゃれな店もあったりしますが、僕にはこんな安くて庶民的な店の方がぴったりとくるようです。

高層ビルが並び、地下鉄が走り、おしゃれな格好の若者が行き交う町は、ほとんど日本などの先進国と変わらないようにも見えますが、原チャリは信号を守らなくても問題ないみたいだなどいくつか中国らしい?こともあります。
そのよう中で一番不思議なことは、スーツを着ている人をほとんど見かけないということです。
これは北京でも同様であったのですが、これほどの発展した町なのにスーツにネクタイをした会社員らしき人をみないのです。
スーツを着てネクタイを締めるという伝統がなかったからなのでしょうが、これだけ外国の企業、文化が入ってきているのにいないとういうのは少し奇妙な感じがします。
あと10年も経てば変わっていくのかな。
それともこれはクールビズを先取りした中国政府の思慮深い政策!?
‥‥なわけはないか。

そして、夜は、ここで一番楽しみだった物、上海雑技団を見に行きます。
ここに来るまで知らなかったのですが、上海雑技団といっても4つのグループがあるみたいなのです。
どれを見ようか迷いましたが、外国人観光客も多いという一番有名そうなやつを見ることにしました。
公演は7時30分に開始。
丸い輪っかの中をジャンプしてくぐり抜けたり、大きな壺を放り投げたり体の上で回したりと人間離れした技をつぎつぎに繰り広げてます。
そして、外国人の観客を意識しているのか、バレーのような優雅で美しい演出をしているショウがあったり、コミカルな笑いを誘うコントのような物があったりと、その出し物はバラエティーに富んでいます。
お〜、う〜ん、などの感嘆の声が自然と漏れてしまいます。
なんでこんなことができるのか、人間ってやればなんでもできるんもんだなと思います。
そりゃ、中国、オリンピックでも体操が強いはずです。
それでも、やはり彼らも人間、たまにミスをします。
しかし、この少しのミスってのが、観ている側にとって更にドキドキ感を増させるものでもあります。
椅子を重ね積み上げていき、その上に5、6人の女の子が乗り全員がそこで倒立をするというこれまた考えられない出し物がありました。
一人づつ上がっていき、一人づつ逆立ちをしていくのですが、その途中、椅子がぐらぐらして今にも倒れそうになります。
ああ、駄目だ、駄目だ、倒れちゃう。
まるで我が子(そんなものは勿論いないのですが。)が出ているみたいに心配になってきます。
頑張れ、頑張れ、心の中で応援します。
そして、なんとか最後の一人が足を上げまっすぐに伸ばしました。
場内は拍手の嵐です。
おお〜よくやった、よくやった〜。
思わず涙ぐみそうになります。
う〜ん、やっぱり上海雑技団はすばらしいのでした。

| sin | 中国2 | 10:05 | comments(0) | trackbacks(0) |



上海からバスで1時間半ほど行った所にある周荘という町に日帰りで観光に行きます。
ここはかつて江南の水運、商業の要衝として栄え、今でも200年前以上の町並みが残っていて、街中には水路が張り巡らされている、中国のベニスとも呼ばれている水郷の町です。
細い石畳の道や、古い瓦と白壁の家、そして、その間を縫うように走る水路、その上に架かる石橋、なんとも中国らしい観光冥利につきる場所です。
しかし、ここもやっぱり観光の町。
町に入るには入場料を取られます。
そして、中では人々の生の生活の匂いは全く感じられず、あるのは観光客向けの飲食店、お土産物屋ばかり。
まさにテーマパークです。
それでもボートに乗ってのんびりと水路を漂っていたりするとなんとものんびりとした良い気分になります。
あまりあれこれ難しいことを考えず、素直にこの雰囲気を楽しむってのが、こういう場所の楽しみ方なんでしょうね。

夕方、5時に上海に戻ると預けていた荷物を取りに宿に戻り、夕食を食べ、上海で一緒に行動していたMさんと別れ、再び一人でバスターミナルに向かいます。
今晩のバスで10時間ほどかけて青島に移動です。
それにしても、ここ2週間あまり、よく移動して観光しています。
ベトナム、中国のビザ無しで滞在できる期間が15日というのもありますが、列車やバスを乗り継ぎよく移動してきたもんです。
そして、Mさんと一緒に行動したというのもありましたが、しっかりと観光もしました。
旅を始めて2年4ヶ月経ったというのにこの精力的な動き。
あんまり沈没できない性格なんですが、これはすごいことじゃないですか。
旅をしているんだからそんなこと当たり前じゃないかとおっしゃるかもしれませんが、それでも、やっぱり僕はすごいねぇ〜。
誰もあんまり褒めてくれないので、とりあえず自分で自分を褒めときます。
褒めると伸びる子なんで‥‥。

| sin | 中国2 | 09:48 | comments(0) | trackbacks(1) |



青島に着くと、雨がしとしとと降っていました。
そして、ここは上海よりもさらに北にあります。
ですから、寒い‥‥。
東南アジアから北上してきて初めて秋を感じました。
そして、僕の格好は半パンに半袖‥‥。
またまた痛い変な人です。

ここ青島にはフェリーで韓国に渡るために来たのですが、意外と発展した大きな町なのでちょっと驚きました。
どうやら港町という立地条件のためか日本や韓国の企業などもたくさん進出しているようです。
もっとも中国のちょっとした町ならばどこでも大都会ですけどね。
また、ここは昔、ドイツの租借地だったため、ドイツ風の町並みも残っています。
立派な教会などもあって中国でないような不思議な感じもします。

そして、とうとう今晩が中国での最後の夜となります。
ということで最後の晩餐は、思い残すことのないように、がっつりと中華料理を食すことに。
さて何を食べようかと迷います。
何人かいれば何皿か注文できますが、残念ながら一人です。
迷って、迷って、迷って、たのんだものは、「魚香肉糸」という料理。
これは、お肉や、筍、ピーマン等の野菜を細く切ったものを、甘辛い魚香ソースで炒めた四川料理。
魚と名前がつくもののいっさい魚は使われておらず、どうやら魚の風味がする炒め物ってことらしいです。
まぁ、食ってみても、どこがどういう風に魚なのか僕にはよく分からないんですけどね。
でも、味は美味いんで問題なしということで。
この料理自体も美味しいんですが、これは味がけっこう濃いため、ご飯のおかずになるのでありがたい。
この料理を注文した時は、いつも最低2杯はご飯を食べてしまいます。
そして、味が濃いということは、もちろんビールのつまみにも最適です。
そして、ここは青島。
ということは‥‥?
もちろん、ビール、青島ビールでしょう〜!!
ということであまり一人ではお酒を飲むことのない僕も、ビールを一本注文します。
寒いけど、うめ〜!!

中国、最後の晩としては、まっ、上出来でしょう。

| sin | 中国2 | 09:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
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