朝起きると小さい方のバッグの周辺の床にひまわりの種が散乱していました。
なんだ?
確かにバッグの中には中国で買ったひまわりの種が入っていたのだが‥‥。
どうして外に出ているのだ。
もしかして‥‥。
慌ててバッグをチェックします。
するとやはりそこには小さな穴が開いているじゃありませんか。
くっそ〜、ネズミだ〜、やられた〜。
ひまわりの種はいいとして、バッグのチャックは開いたままにしてあったのに、なんでわざわざ穴を開けて中にはいるのだ。
勘弁してくれよ。
宿で朝食を食べた後、ちょっと不安な気持ちで船着場へ向かいます。
昨晩、宿にいた兄ちゃんに声を掛けられ、スローボートは乗客不足のため出発しないのでスピードボートに乗らなければならないと言われたのです。
しかし、そんなことがあるのだろうかと胡散臭く思えたので、スピードボートのチケットを買えという誘いを断わりとりあえず船着場に行くことにしたのです。
ドキドキして船着場に着くとそこにはたくさんのボートが停泊してるのが見えます。
さてどれがフエサイ行きの船なのだろうか。
そして、出発してくれるのだろうか。
するとインフォメーションセンターと書かれた建物から若い兄ちゃんが近づいてきて、フエサイに行くのかと訊いてきます。
そうだ、スローボートで行きたいと答えると、それならここでチケットを買えと言ってきます。
なんだやっぱりスローボートはあるじゃねぇか。
あの野郎、僕を騙して高いスピードボートのチケットを売りつけようとしやがったな。
僕を騙そうなんて100年早いんじゃ。
120000K(約1500円)払いチケットを買い、ボートに乗り込みます。
よし、これでフエサイに行くことができます。
席に座って出発を待ちます。
するとしばらくすると船員のおっちゃんが乗客からお金を集め始めます。
あぁ、チケットは船内でも買えるんだ。
ん!?ちょっと待てよ。
近くにいたヨーロッパのツーリストにいくら払ったと尋ねます。
すると、110000Kと言うじゃありませんか。
や、やられた〜!!
10000Kぼられた〜!!!
おおおおぉぉぉぉ、怒りが込み上げてきます。
よくもこの俺様を騙しやがったな〜。
許さん〜。
ボートを降り、ツーリストインフォメーションに駆け戻ります。
こら〜なにしょうもないことしとんじゃ〜!!っと怒鳴ろうとしましたが、なんとそこのドアには鍵が掛けられ閉ざされていて中には誰もいません。
あんにゃろ〜逃げやがったな〜。
この怒りはいったいどうしたらいいんだ。
あまりにもむかついたので、閉まったドアを蹴りまくります。
戻ってこんとドアを叩き潰すぞくらいの勢いで蹴りまくります。
すると若い男が僕の方に駆け寄ってきて、なんでそんなことをするのだ止めろと言ってきました。
こいつはさっき僕にチケットを売りつけたやつではないんですが、とにかく文句を言う相手が来たので、とにかく10000K返せと言います。
しかし、そいつはチケットを売ったのは自分じゃないし、彼はどこに行ったのか分からないと言ってきます。
そして、さらにここはツーリストインフォメーションなので販売手数料として10000K取るくらい当たり前だと言ってきやがります。
な、なに〜!?
ボート乗り場のすぐ横に建物がありゃ、チケット売り場だと勘違いするのも当然だろう。
そして、ボートに向かって歩いている僕を捕まえてチケットを売りつけるなんて詐欺以外のなにものでもないだろう。
そんなおかしい話、あるか〜!!
それでも彼は自分はどうすることもできないと開き直ります。
さらに10000K位たいした金額じゃないからそんなに怒るなと言ってきます。
た、たいした金じゃねぇ!?
それならお前がそのたいしたものじゃねぇ金を払えっちゅうんだ!!
ああ、イライラするぞ。
また英語がすらすらと話せないので、言いたいことの半分も言えず、更にイライラ感が高まります。
しかし、ボートの出発時間が迫ってきました。
このイカサマ野郎〜!!
捨て台詞を残しボートに戻ります。
くっそ〜騙された〜!!
ボートは昨日と同じ大きさでしたが、座席は板切れでできた硬く簡素なもので座り心地の悪いものでした。
しかし、やはり乗客は少ないため窮屈ではなく、のんびりとした船旅を楽しめました。
そして、所要時間も8時間ほどと昨日よりも2時間半ほど短く、まだ日の明るい内にフエサイに到着することができました。
色々ありましたが、なにはともあれたどり着けて良かったです。
宿に一旦チェックインしてから、夕食を食べに出かけます。
明日はタイ入国です。
なので今日がラオス最終日になります。
やはり最後にはカオニャオ(もち米)を食べとかないかんでしょう。
通りを歩いていると豚肉を串に刺して焼いているバーベキューの屋台を見つけます。
なかなか美味そうです。
豚肉の値段を訊いていみると5000Kといいます。
悪くない値段です。
ぼってはないようです。
なので豚肉2本とカオニャオを注文します。
出てきたカオニャオの量はちょっと少なかったけど、やっぱり美味いです。
満腹、満足。
それでは、お会計、いくら?
なに!?15000K?
な〜に〜!
豚肉が2本で10000Kとすると、カオニャオは5000K?
おいおいそりゃ高すぎるんじゃないか。
普通、これより量が多くて2000Kくらいだろう。
豚肉の値段が適切だったからカオニャオの値段をあえて確認しなかった僕も悪いんだけど、そりゃないだろう。
う〜。
ああぁぁ、なんなんだいったい今日は。
はぁ、まぁ、たまにはこんな日もありますね‥‥。