たびタビ旅
旅日記。中南米、アジアなどの2年4ヶ月半の旅。

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イスタンブールではもう観光する必要はないのですが、ここでインド、イランのビザを取得するためもうしばらく滞在しなければなりません。
本当は、トルコ、イラン、パキスタン、インドと陸路で旅をするつもりだったのですが、一つ大きな問題がでてきてしまいました。
それは、現在、イランのパキスタン国境付近に外務省より退避勧告がでているということです。
ここでは、最近日本の大学生が誘拐され、現在もまだ開放されていません。
それでもここの国境を越えてくる旅人もおり、彼らから話を聞くと国境付近では警察官が護衛として付くので大丈夫ではないかということなんですが、やはり退避勧告が出ている以上行ってはまずいだろうと(泣く泣く)判断して、テヘランからインドに飛行機で飛ぶことにしたのです。
5年前に旅した時は、パキスタンからイラン、トルコと陸路移動する予定にしていたのですが、ちょうど911のNYテロが起こりパキスタンに行けなくなり断念。
そして、また今回も。
旅は、なかなか思い通りにはいきません。

そして、今日、インドビザを取りにインド領事館に出かけたのです。
朝9時半に着き、申請用紙をもらい必要事項を記入し、顔写真2枚、前日に日本大使館からもらってきたレター、18ドルのビザ代を添えて、窓口に提出します。
これで後は3日後にビザを受け取りにくるだけだと思ったのですが、窓口のおばちゃんが「3ヶ月のシングルのビザでいい?」と訊いてきました。
何?
3ヶ月?
シングル?
インドビザは、ビザを受け取った日から有効期限なので、これから先にイランなどを回ると、インドには1ヶ月半くらいしか滞在できなくなる。
しかも、シングルなので一回しかインドに入国できないので、ネパールに行って戻ってくるということもできない。
それじゃ〜、困ります。
先月までみんなここで6ヶ月のマルチビザをもらっていたのに〜!!
おばちゃんにそう抗議しても、残念ながら最近規則が変わって3ヶ月しか出せないのよ〜と優しく却下される。
そ、そんな、殺生な〜。
ほんのちょっと前、先月まではいけてたのに‥‥。
あああぁぁ。

ほんと、旅は思い通りにはいきません。
| sin | トルコ2 | 03:07 | comments(0) | trackbacks(0) |


イスタンブールから東にバスで6時間ほど走った場所にあるサフランボルに来ています。
ここは、黒海から約50キロ内陸の険しい山々の間にある小さな町です。
チャルシュと呼ばれる世界遺産でもある旧市街は、100ー200年前に建てられた土壁と木で造られた独特の木造家屋がたくさん立ち並んでいます。
そんな街並の中をのんびり石畳の坂道をたどりながら歩くのもなかなか良いもんです。

しかし、この町に来たのは、その街並を楽しむだけが目的ではありません。
そう、サフランボルの「宮沢りえ」に会いにきたのです。
この町には、日本人旅行者が数多く集まる有名な安宿があるのだが、そこの娘さんが宮沢りえに似ていて可愛いと言うのだ。
しかも、全盛期の宮沢りえらしい。
これは、ぜひともお会いしたい。
ただ一つ気掛りなのは、そういう噂が流れたのは、5年ほど前だと言うことなんです。
軽くドキドキしながら宿にチェックインします。
しかし、残念ながら現れたのは、父親とおぼしきおっちゃんでした。
少しがっかりしたものの、楽しみが後に伸びただけだと思い直し、とりあえず観光に出かけます。
そして、街歩きを終え、宿に戻ってくると、そこに若い女性がいるじゃありませか!!
おおー!!
これこそ、宮沢・・・りえ?
かなり、ぽっちゃりされております・・・。

時に月日の流れは残酷でもあります。
| sin | トルコ2 | 22:42 | comments(0) | trackbacks(0) |


サフランボルからトルコ東部の黒海沿岸沿いの町トラブゾンに向かおうとします。
が、しかし、チケットが買えない。
一週間先まで満員だと言う。
いったい何故なんだ?
カレンダーを見ると、今週は木曜日から数字が赤くなっており、どうやら連休のようである。
イスラムの国のくせになんでこんなところに休日があるのだ。
これのせいか?
しかし、イスタンブールなど他の都市へのバスのチケットはあるようだ。
何故にトラブゾンだけ?
不可解である。
それでもここにずっといる訳にもいかないので、どうにかしなければならない。
ここからバスで3時間ほどの場所にある首都アンカラからは、トラブゾン行きの便がたくさんあるようなので、遠回りになるが一旦そっちへ行くことにする。
アンカラ行きのバスに乗ると、がらがらである。
いったいなんなんだ。

アンカラのバスターミナルはでかい。
イエメンの国際空港よりも、大きくて立派なことは間違いない。
バス会社のオフィスだけでも、50社は軒を並べている。
これだけありゃ、チケット買えるでしょう。
しかし、‥‥ここにも、ない。
売切れだと冷たくあしらわれる。
10社以上確認するが、駄目だ。
いったい何故なんだ〜!
僕は、トラブゾンに行けないのか〜!!
それでも、どうにかしなければならない。
その後も根気よくバス会社を回ります。
みんな英語をほとんど理解してくれず、話がなかなかスムーズに通じずいらいらする。
とりあえず、トラブゾン、トラブゾンを連呼する。
そして、ちょっとボロそうなバス会社があり、駄目だろうなと思いつつも訊いてみる。
そこのおっちゃん、あっさりあると言う。
トラブゾンか?本当にあるのか?
なんか信じられず何度も確認する。
おっちゃんは、やっぱりあると言う。
なんか分からないが、とにかくチケット、ゲットだ〜!!
値段は、50リラ(5000円)とちょっと高いが、嬉しいね〜。

出発予定時刻の夜8時を一時間ほど遅れて、バスは乗り場にやってきました。
そのバスは、おんぼろバス。
いや正確には普通のバスなのですが、他のバスに比べると見劣りする。
トルコは、世界一最新式のバスが走っている国だと思う。
座席の大きさや、リクライニングできる角度などの乗り心地では、アルゼンチンのバスに劣るものの、ベンツや三菱の真新しいバスばかり走っている。
もっと古い車体でもいいからその分値段を安くしてくれれば良いのにとも思うのだが、トルコ人の最新式へのこだわりはすごいものがある。
そんな中で、今回の10年くらい前に作られたと思われるバスは、すごくぼろく感じてしまうのだ。
トラブゾン行きのバスがほとんど売り切れてしまったために、急遽増発することになった臨時便といったところなのでしょうか。
このバスの乗客は、何故かおっさんばかりで、むさ苦しい。
(もちろん、僕もそれを構成している一員なのですが‥‥。)
料金は高いは、バスはぼろいは、客はおっさんばかりだは、良いことなしです。

そんなことを言うなら、乗るなよ!って?
いやいや、トラブゾンに連れていってもらえるだけで、感謝感激でございます。
| sin | トルコ2 | 18:11 | comments(0) | trackbacks(0) |


行くべきか、行かざるべきか。
悩みます。
行きたい、でも、止めておくべきか。

いったい何を悩んでいるのかと言いますと、ここトラブゾンの南約54KMにあるスュメラ僧院に行くかどうかということなんです。
スュメラ僧院は、高さ300mの切り立った垂直の岩盤の途中に造られたビザンツ寺院なのです。
ガイドブックの載っている写真を見た時に、これは見た〜いとビビッときてしまったのです。
それ程見たけりゃ悩まず見に行けばいいものなんですが、ひとつ問題があるのです。
今日の夕方5時にグルジア行きのバスに乗らなければならないのです。
そして、スュメラ僧院に行くためにはツアーに参加しなければならなく、それがトラブゾンを11時に出発、戻りは16時だというのです。
バスターミナルは町の中心部から少し離れた場所にあるので、更に市バスに乗り15分程かかってしまうのです。
計算上は問題ないのですが、1時間ぐらい帰りが遅れるってことも十分考えられます。
それで、どうするか悩んでいる訳です。
行くべきか、行かざるべきか。
少ない脳みその詰まった頭で精一杯考えた結果、やっぱり行くことにしました。
もし最悪、バスに乗れなかったとしても、バス代25ドルが無駄になるだけですから。
やっぱり後悔したくないですから。

ツアーバスを運行するバス会社のオフィスへ11時に行きます。
しかし、なかなか出発しません。
時間は刻々と過ぎていきます。
11時半を回りました。
まだ出発する気配はありません。
さらに時間は過ぎ、11時45分も回りました。
これではもう駄目だ、もうキャンセルしてしまおうか‥‥と思った時、ようやく出発だと声をかけられました。
しかし、これで本当に4時に帰ってくることができるか?
心配はさらに高まります。
バスは、スュメラ僧院のふもとに1時前に到着します。
ここからバスを降りて、今度は雪の積もった細い山道を登っていかなくてはなりません。
30分以上はかかるようです。
同じバスに乗っている人の中には、年老いたトルコ人のおばあちゃんの姿も見かけます。
娘とその婿と3人で一緒に旅しているようなのですが、のろのろと歩いて帰りのバスの出発時刻を遅らせるようなことをしないか少々心配になります。
そんな僕の心配をよそに、みんないいペースで歩き続け、1時45分にはスュメラ僧院にたどり着きました。
僧院自体は、期待しすぎていたのかそれ程感動はなかったのですが、壁に残されたフレスコ画も綺麗でそれなりに楽しめました。
30分程見学した後、今度は山を下ります。
みんなちゃっちゃと下りて、さっさと町に戻りましょ〜。
僕は、さっさと歩き山道を下り始めたのですが‥‥。
滑ります。
雪の積もった道は、容赦なく僕の足を滑らします。
上りはそれ程気にならなかったのですが、下りはかなり歩きずらい。
恐る恐る足を進めますが、それでも何度もこけます。
しばらくすると、後ろからトルコ人のおばあちゃんとその娘夫婦が来て、よろよろとしている僕の横を何事もないようにすたすたと歩き、あっという間に抜き去っていきます。
なんでだ〜、靴の差か〜!?
僕がみんなより遅れてどうするんだよ。
なんとか早く歩かなければと思うのですが、焦れば焦るほど足はつるつると滑りなかなか前に進むことができません。
くっ〜そ〜。
バスが止まっている地点はまだ遥か遠く下にあります。
その時、ふと前を見ると、さっきのおばあちゃん達がすぐそこにいて、僕を見ているじゃありませんか。
何かなと思っていると、近づいてきて、息子が腕を持って支えてあげるから一緒に下ろうと言ってくれるじゃありませんか。
ありがたい。
そして、僕はそのように体を支えてもらいながら、無事山を下ることができたのでした。
おばあちゃん、のろのろと歩いて僕に迷惑をかけるんじゃないぞと思ってしまった僕を、どうぞ許して下さい。
あ〜、僕はなんて小さな男なんだ。
おばあちゃん、そして、その娘夫婦たちよ、ありがとう。

バスは、トラブゾンの町に3時55分に着いた。
そのまま走ってホテルに預けてあった荷物を取りに戻ってから、バスターミナル行きの市バスを探す。
タイミングの良いことに、市バスを見つけ乗り込むとすぐに出発となった。
そして、バスターミナルに着いた時は、4時15分。
出発予定時刻の5時にはまだまだ余裕でありました。
あんだけ焦った僕はいったいなんだったんでしょうか。
そして、グルジア行きのバスが出発したのは‥‥。
夜8時。

おいおい。
| sin | トルコ2 | 00:21 | comments(2) | trackbacks(0) |
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