イギリスのスポーツと言えば?
ラグビー、テニス、クリケットなどありますが、なんと言ってもやはりサッカーでしょう。
と言うことで、サッカーを見に行きます。
ロンドンに本拠地を起く、現在プレミアリーグ所属のチームは6チームほどあります。
その6チームの中で、今週ロンドンで試合を行うのは、アーセナル、フラム、レディング、ウェストハムユナイテッドの4チーム。
フラムとレディングは対戦するので、行われる試合は3試合。
この中で見たいには、やっぱりアーセナル。
人気、実力を兼ね備えた世界的に有名なチームであります。
それだけに、チケットを手に入れることができるかは心配ではあります。
しかも、今週の対戦相手はマンチェスターユナイテッド。
こちらは、アーセナル以上の人気を世界に誇るチーム。
さらに言うならば、現在一位と二位の首位決戦。
そんなチームの試合だけに、まずチケットを手にいれることは不可能に思われる。
しかし、駄目元でトライしてみることに。
試合開始の45分前の12時に試合会場に着きますが・・・。
撃沈。
チケットはもちろんソールドアウト。
ダフ屋に値段を尋くと、いきなり500ポンド(約12万円)ときた。
すぐに300ポンドに下がるもののそれでも高いことには変わりない。
試合開始された後には、100ポンドでどうだと言われるが、そこまでチームに思い入れがないので、断念する。
次だ!次だ!!
そう、次があるのです。
この日、行われる試合は、アーセナルのものを除き、3時試合開始となっているのです。
だから今から次の会場に向かえば、まだ間に合います。
ロンドンは、地下鉄網が発達しているので、市内を簡単に移動することができるのです。
そして、次の問題は、どっちの試合を見るかということです。
フラム対レディングを見るのか、それともウェストハムユナイテッドの試合を見るのか。
やはり同じロンドン勢の対戦というこでフラムでの試合の方が盛り上がっておもしろそうだと思うが、その分チケットも手に入りにくいのではないかという心配もでてくる。
次の試合を見れなければ、イギリスではサッカー観戦できないまま明日の朝、出国となってします。
できればそういう事態は避けたい。
よって、消去方の結果ながら、ウェストハムユナイテッドの試合を見に行くことに決定。
地下鉄に乗って試合の行われる会場に向かいます。
今日は土曜日で、日本なら信じられないことなのだが、いくつかの路線の一部区間がメンテナンスのため運休しておりお、最短距離で目的の駅に行くことはできない。
もどかしい。
それでも、路線地図とにらめっこしながら、なんとか行き方を見つけます。
チケットを安い値段で手に入れることができれば良いなということなどを考えつつ、列車のシートに腰掛け到着するのを待ちます。
ふと横の空いた座席に置き捨ててある新聞が目に入り、それを手に取り、ぱらぱらっと目を通します。
その中には、今週行われるサッカーの試合の日程、予想などがかかれたページもありました。
ウェストハムユナイテッドについて何か書かれていないかな。
こういう選手がいるのか、ふむふむ。
今は、これくらいの順位なんだ、ふむふむ。
今週の試合は、日曜日の3時からか、ふむふむ!?
!?
えっ、今日は、土曜日だぞ〜!
間違えた〜、この試合だけ明日やるんだ〜!!
慌てて列車を飛び降ります。
そして、目指すはフラムのスタジアム。
場所的には同じロンドンでも離れた所にあります。
既に時間は2時前。
果たして、試合開始の3時に間に合うのか。
こんなことでサッカーが見れなくなってしまうのか。
自分のバカ、アホ、マヌケ!!
こういう時に限って、乗り換えもスムーズにいきません。
ちゃっちゃと電車こんか〜い。
イライラしますが、すべて自分が悪いんで‥‥。
やっぱり間に合わないかとも思いましたが、それでもなんとか最寄り駅に3時10分前に到着。
試合を見に行くと思われるたくさんの人が降ります。
その大勢の人の流れに乗り、スタジアムを目指します。
遠くから歓声が聞こえてきます。
大きな公園の中を歩いていきますが、なかなかたどり着きません。
いてもたってもいられず、小走りします。
そして、ちょうど3時にやっとこさスタジアムに到着。
中からすごい歓声が聞こえます。
早く入らなければ。
それには、まず、チケットだ。
係員に尋ねると、そこの窓口で買えと。
おお〜、やった〜、まだチケットが残っているんだ。
そして、27ポンド(約5800円)で購入。
十分、許容範囲の値段です。
あわてて、会場内に入ると、試合はすでに始まっていました。
しかし、まだ5分ほどしか経っていませんし、点もまだ入っていませんので、とりあえずヨシとしましょう。
これで、なんとかイギリスでサッカーを見ることができるようになったのでした。
あ〜疲れた。
僕、いったいなにやってんだろ。
スタジアムに入って驚いたのは、そのグラウンドと観客席の近さ。
サイドラインのすぐ横が観客席なのです。
だから、すぐ近くに選手の姿が見えます。
そして、ボールはすぐにスタンドに入り、それを観客がグランドの選手に投げ返します。
選手、観客が一体になってサッカーをしている感じがします。
応援も鳴り物の類は一切なく、声と、手拍子、足を踏み鳴らして、声援を送ります。
その観客席が一体になって応援する雰囲気もたまりません。
今まで見たサッカーの試合で一番良かったのではないでしょうか。
そして、試合もホームのフラムが3対1で快勝。
すがすがしい気分で帰路につくことができました。
いや〜、やっぱりサッカーってすばらしいもんですね〜。