たびタビ旅
旅日記。中南米、アジアなどの2年4ヶ月半の旅。

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マイアミからジャマイカの首都キングストンに飛行機でやってきました。
実は、ジャマイカを旅するのを少しびびっているのです。
と言うのも、ジャマイカはすごく治安が悪いという噂を聞いていたからです。
ガイドブックを読んでも、町間の移動も飛行機やタクシーの使用を前提として書いてあり、公共のバスの乗り方などは全く載っていないのです。
バスに乗れないほど危険なのか?
とりあえず空港から市内にある宿まで向かわなければならないのだが、もちろんバスでの行き方はガイドブックには書いていない。
大きな荷物を持っているし、宿の場所もはっきりとは分からないので、30ドルも払いタクシーに乗ります。
高いが、やはり安全第一です。

宿は、日本人が経営するところ。
宿泊者も全員日本人。
中南米各地に日本人経営、もしくは現地人経営だが宿泊客はほとんど日本人という「日本人宿」というものがあります。
そこには、みんながその国、及び周辺国の情報を書き込んだ「情報ノート」なるものがあり、また直に旅人同士話をすることによってさまざまな情報を得ることができます。
いらなくなったガイドブックの類もあるので、それを読んだりコピーすることもできます。
ですから、何の情報を持たずにその国に着いたとしても、とりあえずその宿に到着すればなんとかなるという有難い場所なんです。
また、こういった宿には、日本の本やマンガがたくさん置いてあることも多く、日本語が恋しくなった旅人にとって心休まる場所でもあります。
そのため数多くのバックパッカーが、情報と癒しを求め集まってくるのです。
ここキングストンの宿もそうした日本人宿なんですが、他の宿とは少し趣きが違います。
それは、バックパッカーがほとんどいないと言うことなんです。
何故ならば、中南米を旅する人でも、ジャマイカに立ち寄る人は少ないからです。
と言うのも、ここに来るためには飛行機を利用しなければならなくお金がかかる上に、物価も高いので滞在費もかかる。
そして、そこまでして来たとしても、それに見合うほどの観光する場所はほとんどなく、治安も悪いときている。
そういうことで、バックパッカーは敬遠することになるのです。
それでは、いったい誰が来ているのか。
それは、レゲエなどの音楽、踊りの好きな人なのです。
そのような人が、ジャマイカだけを目的に日本から来ているのです。
ですから、そのような人たちは、旅というものには興味がほとんどなく、話をしていると異次元の世界に来たような気持ちになります。
ちなみに、僕が宿に着いた時に滞在していたのは、僕のような世界を旅する旅人は若い男の子が一人だけで、残り10人は全員普通(?)の女の子たち。
みんな化粧道具や衣装をいっぱい詰め込んだスーツケースを2個持ってきているような子ばかりです。
こんな化粧もばっちりでおしゃれしている日本人の女の子を見たのは、いつ以来でしょう。
日本を出発して以来でしょうねぇ。
それにしても、こういう子らが普通に来ているということは、治安もそれ程悪くないのかな。

夜、バックパッカーの男の子と話をしていて、キングストンの治安の話になりました。
「やっぱりここ危ないのかな?」と訊きました。
すると、その彼は、「実は‥‥」と言って語り始めました。
昨晩外に遊びに行ったらしいのですが、その帰り女の子二人と宿に向かって歩いていたら、なんと宿から200mほど離れた場所で拳銃強盗に遭ったって‥‥。
ひぇ〜、キングストンやっぱり危ないやん!!
| sin | ジャマイカ | 23:58 | comments(0) | trackbacks(0) |


キングストンでは、あまり観光する所はありません。
観光名所って言っても、ボブマーリー博物館くらいのもんでしょうか。
いったい何をするのかといいますと、ずばり、夜遊びです。
夜遊びといっても、男性諸君が期待するようなお遊びではなく、ここでは音楽です。
毎晩、市内のあちこちでクラブイベントが開かれているのです。
もちろん、日本のような屋内のクラブもあるのですが、ここで熱いのは屋外で開催されるもの。
僕は、日本ではクラブなんてほとんど行ったことはないのですが、ここに来て行かなければ何をしに来たのか分からないってもんです。

開催される場所は、曜日によって違います。
今日は、宿から歩いて10分くらいの場所です。
夜11時、同じ宿の人10名くらいで一緒に向かいます。
女の子たちの格好、化粧はさらにパワーアップ。
気合入りまくってます。
その点、自分の格好のみすぼらしいことといったら‥‥。
僕は、まだ男なんでいいでしょうが、ここに間違って女の子のバックパッカーが来てしまったら、かなり辛いと思いますね。

会場に着き、男だけ入場料を払います。
女の子は無料です。
差別だ〜。
その会場は、200人も入ればいっぱいになるぐらいの大きさなんですが、そこにでっかいスピーカーがでんと据えらいるのです。
そして、そこから大ボリュームでがんがん音が流れるのです。
流れている音楽は、ズンチャン、ズンチャンとしたのんびりとしたレゲエではなく、かなりアップテンポでリズムの効いた音。
僕は、あまりレゲエやクラブミュージックには詳しくないんだけど、これもレゲエの一種なんでしょうかねぇ。

会場では、ビールやお酒も売られていまが、それと一緒に、マリファナ売りの兄ちゃんもうろうろしています。
普通、マリファナは葉っぱだけを細かくして小さなビニール袋に入れて売っているもんですが、ここでは葉っぱをつけたまま茎ごと乾燥させた物を束にして手に持って売っています。
一応、ここジャマイカでも法律で禁止しているのですが、そんなことは関係ないとのごとくみんな吸っています。
それは、こういう場に限ったということではなく、昼間っから街角でも吸っていて、気持ち良さそうに目を充血させた人がいっぱいいます。
ここまで許しているなら合法にしたらいいとも思うのですが‥‥。
警察の賄賂の収入が減ってしまうからでしょうかね。

最初は、まばらだったお客もだんだんと増えてきて2時くらいにはピークを迎えました。
踊っている人達のテンションも上がってきます。
普通のダンスだけではなく、ジャマイカ独特のものもあります。
僕はここに来て初めて見たのですが、それはその〜あの〜、大変言いにくいのですが、その〜、あれですね。
まぁ、夜の営みと言いましょうか、そう、セックス風の踊りなんです。
もちろん服は着ていますが、男女がペアになり激しい音楽に合わせ腰をふりふり踊るのです。
前から後からなんとも激しい。
女の子の腰使いは、人間技とは思えぬほど小刻みに激しく動く。
これ、踊りっていうよりそのまま?
いや〜、こんなものダンスって言っていいのでしょうか?

3時にその会場はお開きとなりました。
そして、これから宿に戻る‥‥のではなく、タクシーに乗り次なる会場に向かいます。
次は、パサパサと呼ばれているイベントで、かなり有名らしいです。
4時くらいに着きましたが、まだ人はまばら。
ここは、道路脇の広場にスピーカーを置き、先程と同じように大ボリュームで音楽を流しています。
入場料はなし。
入場料って言ったって、別に囲いとかしてある訳でもなく、ただの道路ですからね。
しばらく眠い目を擦りながら待ちますが、日が昇る6時頃になるとだんだんと人の数も増え盛り上がってきました。
こんな場所のどこで踊るのかと不思議に思っていたのですが、なんと道路の両側に別れ、向き合うようにして踊るのです。
もちろん、そこには車がたくさん通るわけです。
みんなそんな車に関係なく踊りまくります。
もちろん、車はのろのろ運転や、止まることを余儀なくされ、渋滞もできます。
これが日本だったら、と言うか世界中どこの国でも、ドライバーはクラクションを鳴らし怒りまくると思います。
しかし、ここではみんな何も言わない。
仕方ねぇなぁみたいな顔をしています。
中には楽しんでるねぇみたいな感じで笑顔のドライバーもいます。
ちなみにパトカーもたまに通るんですが、これまた何も言いません。
こうして、7時、8時と更に熱狂の度合いを増して行くのでした。
僕は、あまりの眠たさに8時頃に宿に戻ったのですが、いつまで続いたことやら。

しかし、ジャマイカ、どう考えてもおかしいです。
なんで、夜中に大音量で音楽を流されるのに、周辺住民は文句を言わないのか。
交通の妨げになっているのに、ドライバーも警察も何も言わないのか。
しかも、これが行われているのは、普通の木曜日の朝です。
カーニバルのように一年に一回のお祭りではないし、週末でもない。
このようなものが毎日どこかで行われている‥‥。
こんなこと普通の常識じゃ考えられない。
昔、インドを旅した時に道路に普通に牛や猿がいてカルチャーショックを受けたものですが、ここもそれに匹敵する異次元の世界。
ジャマイカ、恐るべしです。
| sin | ジャマイカ | 22:55 | comments(7) | trackbacks(0) |


ジャマイカと言えば、ラスタファリ運動。
ラスタファリ運動とは、1930年代にジャマイカで発生した社会宗教運動で、エチオピアのハイン・セラン皇帝を救世主と信じるものです。
ものごとの自然な状態をよしとするもので、それが長髪や食事規制にも表れています。
レゲエの神様ボブ・マーリーも信奉者で、そのドレッドヘアや服装などに典型的なラスタマンの格好を見ることができます。
そのラスタファリの集会が毎週土曜日に山の麓にあるパピン公園で開かれるというので行ってみることにします。

その公園には、皇帝の絵が掲げられ、緑、青、黄色というラスタファリ運動を象徴する色の入った服を着た人がたくさん集まっています。
そして、マリファナをお香のように焚き、エチオピアの国旗を振り、打楽器で奏でられる音楽にあわせて踊っています。
時にはなにか祈りのようなものを呟いています。
僕は、これも一応宗教的な儀式なのかと思い、あまり近くで見たり写真を撮ったりしたら失礼なのではないかと思い、少し離れた場所から見学していました。
まったりとしたけだるい雰囲気がなんとも良いです。
そのようにしばらく見ていたのですが、突然一台の車が公園に横付けされました。
そして、中から50代位の年頃と思われる白人の団体が降りてきました。
彼らは、そのままラスタマンの集団に近づき、写真を撮りまくります。
さらにその中にも入っていき、目の前で写真を撮り続けます。
しまいには、旗も取りあげ振り回し始めます。
これはあまりにも失礼じゃないのか、ラスタファリの人達も怒るのではないか、と僕の方が少しハラハラした気持で眺めます。
でも、そんな心配は全くの杞憂であったようで、ラスタファリの人達は、むしろ笑顔で応えていました。
僕の考え過ぎだったのか。
そして、しばらくすると離れて見ている僕の所へ、一人のラスタファリのおっちゃんが近寄ってきて言いました。
「オマエはなんでそんな離れた所にいるのだ。もっと近寄ってこいよ。」
ラスタファリの人はフレンドリーなナイスな人なのでした。
| sin | ジャマイカ | 18:45 | comments(0) | trackbacks(0) |


キングストンからビーチのあるネグリルという場所に行く。
ミニバスと乗合タクシーを使い4時間ほどで移動できる。
ジャマイカ自体、広さが日本の秋田県くらいしかないので、どこへ行くにもそんなに時間はかからない。
また、キングストンに着いたばかりの頃は、治安がかなり悪いのではないかとびくびくしていたが、昼間はよほど変な場所に行かなければ大丈夫だということも分かってきた。
そのため市バスなどを使い気軽に観光できるようになった。
そして、キングストンを離れ、ネグリルに来ると全く治安の悪さを感じさせないのんびりとした雰囲気になった。

ネグリルは綺麗な夕日を眺めることができる場所として有名だ。
そして、リッグスカフェという店がビューポイントとして有名だということで、そこに行ってみる。
ガイドブックにはすぐそこみたいな感じで書いてあったもんで歩いて行くが、なんと1時間半もかかってしまった。
さすがにちょっと疲れた。
最初から1時間半かかるって分かっているのならまだしも、いつ着くか分からずに歩くのってイライラして精神的に辛いもんです。

そんな思いをして行ったのですが、残念ながら雲も多く期待していたほどの夕日を見ることはできませんでした。
しかし、その代わりと言ってはなんだが、見事な飛び込みを見ることができたのでした。
リッグスカフェは、海を臨む切りたった崖の上にあるのだが、そこから海に飛び込めるようになっているのだ。
水着を持ってきている観光客や、飛び込むことによって観光客からチップをもらおうとするジャマイカ人の子供たちが次々に飛び込んでいく。
高さは僕がメキシコで飛び込みをした時と同じ位の高さで10mちょっとといったところ。
いやー僕も水着さえ持ってきていれば、楽勝でこんくらいの高さ飛び込めるんだけれど。
残念、残念。
ほんと、水着さえあったらなー。
うんうん。

しばらく子供達が飛び込むのを見ていたのですが、そろそろ日も沈むかなという時、筋肉ムキムキの鍛えられた身体を持つ若い兄ちゃんが、突然崖の上に生えている木を登り始めた。
よくよくその木の上を見ると、なんとそこには飛び込み台が設置されているではありませんか。
海面からの高さは25mはあると見た。
これはいくらなんでも高すぎるのではないか。
その兄ちゃん、そんな高さにもかかわらず片手で木にぶら下がったりして、観客を煽ります。
そして、下では仲間が観光客の間をお金を集めに回ります。
充分お金が集まったとみると、その兄ちゃんは足をぴったりと揃え、手を斜め前方に真っ直ぐに伸ばします。
そして、宙に舞ったのでした。
空中で綺麗に一回転をして、長い滞空時間を経て頭から海に落ちていったのでした。
お見事!!

いやー僕も水着さえあればなー。
残念、残念。

なにか?
| sin | ジャマイカ | 19:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
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