メキシコのカンクンから飛行機でキューバへ14日間の旅へ出発します。
キューバへ行くことは、時間や費用の面でかなり迷っていましたが、旅の途中知り合ったキューバ帰りの人はみな僕にその素晴らしさを語ってくれました。
カストロ議長が死んだら国の体制は変わるかもしれないから、今のキューバを見ておけ!
そして、魅力的なキューバ人のお姉ちゃんのお尻を見てこい!!って。
それなら行かなきゃならんとここカンクンで、キューバへの往復の飛行機のチケットを購入したのでした。
搭乗する飛行機は、キューバのクバーナ航空。
出発時間は14時なのですが、遅れるのは日常茶飯事で、中には10時間以上も遅れたっていう人にも出会ったので少々心配していました。
しかし、やはり日頃の行いの良さなのか、ほぼ時間通りの出発となりました。
飛行機は、社会主義国に相応しい?かなり古さ(ぼろさ)を感じさせる機体であります。
そして、機内サービスのドリンクとしてラムのハバナクラブもあります。
キューバへ行くんだって気持ちもいやがうえにも高まってきます。
1時間ほどの飛行時間を経て、無事キューバの首都ハバナに到着。
少しどきどきした気持ちで入国審査を受けます。
係員のお姉ちゃんは、じろじろとパスポートの顔写真と僕の顔を見比べます。
一年以上の長旅を経て、今の僕は髪は伸び放題でぼさぼさ、顔も日に焼け真っ黒と、出発前とはかなり別人と成り果てております。
それでも、僕の魅力的な笑顔の効果か、ねえちゃんは入国スタンプを入国カードにポン!って押してくれました。(パスポートにキューバの入国スタンプがあるとアメリカ入国の時ややこしいことになるので、このように別紙に押すことになるのです。)
これで、晴れて無事キューバ入国です。
空港のロビーを出ると、そこにはタクシーなどの客引きがたくさんたむろっています。
その中には、僕の名前を書いた紙を持った人も。
おぉ、これを一回は経験したかったんだよな。
いつもは、飛行機のチケットだけを買って旅するので、飛行場についた後も自力でバスなどを探し市内へと向かうのですが、今回キューバを旅行するにあたりカンクンで旅行代理店を回って飛行機のチケット代を調べたら、チケットのみで買って自分で安宿を探すのと2泊分のホテルとホテル空港間の送迎付きのチケットを買うのとそう値段が変わらないことが分かり、それなら安宿じゃなくホテルでしょうということでそのセットの方を買ったのです。
そのため、空港にお迎えが来ていたのです。
紙を持った人に片手を上げて挨拶したりしちゃったりして、僕はちょっとリッチな気分。
らくちんらくちん。
タクシーに乗り30分あまり、ホテルに到着しました。
そこは確かにホテル。
部屋にボーイが案内なんてしちゃってくれたりします。
綺麗なベッドに、広いシャワールーム、もちろんテレビ、クーラー付き。
プールなんかもあっちゃたりします。
毎日、汚く狭い部屋の狭いベッドで寝てきた旅の日々。
ダニに噛まれたこともありましたね。
うんうん。
今まで、よく頑張ってきたね、僕。
うんうん。
こんなホテルに泊まることができる日が来るとは予想だにできなかったよね。
うんうん。
それが、今、こうして‥‥。
あぁ、神様っているんですね。
荷物を下ろし、外の通りを歩いてみます。
そこには、細くてグラマラスな若い女性がたくさん歩いているじゃありませんか。
メキシコのまるまると太った女性を見慣れた僕には、彼女らはまるで女神のようにも見えます。
ここは、素晴らしい国だぁ。
キューバ初日にして、確信いたしました。