サンタマルタから、近郊にあるタイローナ国立公園に行くことに。
ここは海岸沿いにある森林で、そこには綺麗なビーチもいくつかあり泊まることもできると言う。
僕は、それほどビーチが好きではないのですが、みんながいい所だと薦めるし6日間の山歩きで少し疲れていたのもあって、行ってみることに。
バスに乗って行くのが一番安いのですが、出発しようとしたところ宿の前でタクシーの運ちゃんにつかまり10000ペソ(約600円)で乗らないかと誘われた。
少し高いような気もしたが、バスで行くと乗り換えも必要だし、少し離れた場所にあるバス停まで歩くのも面倒だったので、乗ることにします。
同乗者は、3人のドイツ人の女の子と2人のスウェーデン人の男の子たち。
途中スーパーにより食料などを買い込み、1時間半ほどで公園入口に到着。
そこで入園料を払い、タクシーでさらに奥に進みます。
そして、カナベラレルという場所で降ろされます。
ここからアレシフェという宿泊施設のあるビーチまで森の中を歩いて向かうのです。
しかし、この道、思っていた以上にかなり長くてつらい。
バックパックが僕の肩にずっしりと食い込みます。
僕は、サンタマルタの宿に荷物を預けることはせず全ての荷物を運んできていたので、バックパックの重さは17、8キロほどあり、さらにもろもろの荷物を併せると20キロ以上にもなります。
そんな荷物を背負い、暑い中、足場の悪い道を歩くこと50分ほど。
やっとたどり着きました。
これで荷物を下ろし後はビーチでのんびりするだけだと思ったのですが、3人のドイツ人の女の子たちはさらに奥にある別のビーチまで行くというのです。
僕だけここで泊まっても良かったのですが、みんなで一緒にここまで来た手前なんとなくそう言い出しにくく、ついて行くことに。
しかし、これがまた遠い。
歩いても歩いても着かない。
女の子たちは荷物を宿に預けているみたいで、小さなリュックを背負っているだけ。
途中、アリやカニなどを見つけると嬉しそうに写真を撮ったりしてのんびりとしている。
おいおいこっちは重い荷物を背負っていて、少しでも早く着きたいんだ。
とっとと歩こうよ。
などと心の中でイライラしてきます。
僕は、こんな重い荷物を背負って歩くためにここに来たんじゃないんだ〜、ビーチでゆっくりとくつろぐために来たんだ〜!!!
そして、50分ほど経ってようやく目的のビーチに到着。
歩き始めてから2時間ほど経っていたでしょうか。
ロストシティーツアーの山歩きよりつらかった…。
しかし、そういう苦労をしてたどり着いたビーチは、その甲斐もある椰子の木が生い茂るなんとも雰囲気の良い綺麗なところ。
国立公園であるため、物売りもおらず人の数も少なく、まるでプライベートビーチのよう。
泊まる場所も少し高台にあり遠くの海まで見渡せます。
あぁ、なんてすばらしい所なんだ。
これだよ、これ、僕が求めていたものは。
のんびりできます。
ドイツ人のお姉ちゃんたち、心の中でイライラしてしまってすみません。
こんな所に滞在できるのはあなたたちのおかげでございます。