たびタビ旅
旅日記。中南米、アジアなどの2年4ヶ月半の旅。

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マナウスからバスでボアビスタを経由して18時間、ベネズエラにやってきました。
さよならサッカーの国ブラジル。
こんにちはベースボールの国ベネズエラ。

まずは国境から一時間ほどの場所にあるサンタエレーナ・デ・ウアイレンにやってきました。
この小さな街にやってきた目的はただ一つ。
それは、ロライマ山に登るってことです。
ロライマ山はギアナ高地にあるテーブルマウンテン。
テーブルマウンテンとは、その名の通りテーブルのような形をした切り立った崖を持つ台形の形をした山。
大昔のこと、アメリカ大陸とアフリカ大陸はゴンドワナ大陸と呼ばれる一つの大陸でした。
それが、長い年月をかけて移動し現在の形となっているのですが、ちょうどギアナ高地あたりが移動の回転軸であると考えられており、そのため火山噴火や地震などの地質学的な変化の影響をほとんどうけず、ゴンドワナ大陸の頃の、地球では最古の岩盤がそのまま残っていると言われているです。
そんな風景を見てみたいのです。

街に着き、一番安い宿に向かいます。
しかし、なぜか満室。
少し落胆して、隣にある宿に行ってみます。
ここは部屋は空いていましたが、値段は倍もします。
高いなぁと思いつつも、仕方がないのでチェックインしようとします。
その時、横を通りかかった若い欧米人の女の子が部屋をシェアしないかと誘ってきました。
部屋代が安くなる上に、若い可愛い女の子と一緒に泊まれるとありゃ願ったりかなったりというもんです。
その後、その女の子と話をするとその子も山を登るとうので一緒に行くことに。
う〜ん、ベネズエラの旅、幸先いいぞ。

ロライマ山は、ツアーに申し込み普通5泊6日ほどの日程で登ります。
値段は、登った人から聞いていたのはだいたい200ドルちょっとぐらいということでした。
しかし、何軒かの旅行代理店を回ると、ポーター無しで435000ボリバールのツアーを見つけることができました。
435000ボリバールというと、およそ120ドル。
予想をはるかに超える安さ。
一日に換算すると、25ドルくらいか。
こりゃ安すぎないかぁ。
ベネズエラ、いいぞ。

ちなみにベネズエラの両替のレートは、公定と闇があります。
例えばATMで下ろすと1ドル2200ボリバールくらいになります。
それを、街角の両替のおっちゃんからすると1ドル3600ボリバールとなります。
こんなんじゃ馬鹿らしくてATMなんて使ってられません。
なんでこんなことになるのかは分かりませんが、持ってて良かったアメリカドル。
いつもはドル安になれって祈っていますが、僕がベネズエラにいる間だけはドル高になって下さいよ。

そんなこんなで早速、明日からトレッキングができることに。
体力が少し心配だが、歩きますよ〜。
| sin | ベネズエラ | 04:01 | comments(0) | trackbacks(0) |


ロライマ山トレッキング初日。
参加者は、僕とノルウェー人の女の子イヴァ、スコットランド人の夫婦バリーとウェンディー、オーストラリア人カップルのマイクルとアニータの6名。

まずは自動車にのりロライマ山の麓にある町サンフランシスコまで向かいます。
2時間ほどで着き、食料、テント、寝袋などが入ったバックパックを背負い、いよいよ歩き始めます。
バックパックはもともと山歩きのためにあるものなんで、僕の薄汚れた赤いバックパックも山歩きに使われるなんて喜んでいることでしょう。
道は、あまりきつい上りや下りの少ない比較的平坦な道。
初日の肩慣らしにはちょうどいいでしょう。

しかし、実際歩き始めると予想以上に体力が落ちていることを実感します。
そう言えばこの前トレッキングをしたのが去年の年末のパタゴニアで、それ以来町の観光とかだけであまり体力を使うことをしていなかったです。
また、ちょっと前に体調を崩したことも原因しているのでしょうか。
特に上り坂を登る時はすごくしんどく感じ、油断すると他のメンバーから遅れそうになったりします。
呼吸も僕が一番ゼーゼーいっている感じがします。
こんなに体力がなかったかな。
運動を怠ったからなのか、それとも単に歳を取ったからなのでしょうか。
いやいやまだまだ若いもんには負けてられん。
でも、やっぱりしんどいんだからしようがない。
あ〜。

夕方4時ごろキャンプ地に着きます。
ここでテントを張り一泊します。
川で身体を洗い、ガイドが作ってくれたスパゲティーを食べると外は真っ暗になっています。
空にはたくさんの星が。
天の川もはっきりと見えます。
こんな夜空を見るのは南米に入って初めてかもしれません。
寝る前に歯を磨きに、キャンプ場から少し離れた場所にある川に行きます。
そこは、まったく明かりがないためさっきより星が多くあるように感じます。
そして、星空の下には真っ黒にシルエットを浮かび上がらせるロライマ山の姿が見えます。
その姿からはなんか得体の知れないパワーが出ているように感じ、なんか怖くなって走ってテントまで戻り寝袋にもぐり込みました。

まってろよ〜ロライマ山。




| sin | ベネズエラ | 04:39 | comments(0) | trackbacks(0) |


トレッキング2日目。
ロライマ山のすぐ麓にあるキャンプ場まで歩く。
時間にして、4、5時間ほど。
上り坂がずっと続くのだが、まだそれほど急勾配という訳でもない。
相変わらずみんなけっこう歩くペースは速いが、休憩もこまめに取るのでなんとか気持ち良く歩ける。
だんだんとロライマ山が近づいてくる。
遠くから眺めるととうてい登ることができる山とは思えない。

歩きながら、バリーをはじめ他の参加者は皆、さかんに虫刺されの予防のスプレーを体に吹きつけている。
いつも思うのだが、欧米人というのは、なぜこれほど蚊に過敏に反応するのだろうか。
たしかに僕が刺されていない時も、よく刺されているので体質的な問題もあるかもしれない。
それにしても、別に一匹や二匹刺されたからって、どうってことないと思うのだが。

そして、欧米人、特に女の人はとにかく日焼けすることに熱心だ。
トレッキングをしながらも、タンクトップを着たりして肌をできるだけ露出させて、日焼止めクリームを塗り、とにかく体を焼こうとする。
アニータなんて、すごい短い短パンをはいていて、少し尻がはみ出ているくらいだ。
目の保養にはなりましたが・・・。
3時ころにはキャンプ場に到着したのだが、イヴァとウェンディは水着姿になり、マットの上に横になり日光浴を始めた。
おいおいおい、ここはビーチじゃないんだから。
しかし、僕から見れば焼いてもきれいな色にはならず真っ赤になるだけだと思うのだが。
せっかく白い肌をしているのにもったいない話だと思う。
まぁ、余計なお世話ってやつだね。

今晩も、すごく星が綺麗だ。
流れ星もいくつか見ることができた。
明日、天気も晴れて無事ロライマ山に登頂できますように。
| sin | ベネズエラ | 02:00 | comments(2) | trackbacks(1) |


トレッキング3日目。
いよいよロライマ山に登る。
800m程の切り立った崖で、とても登ることができる様には思えないのだが、うまい具合に斜めに自然の道がついており、そこを通ることにより簡単に登頂することができるのだ。
とは言っても、やはりそれなりの急な勾配の小道が続き、体力的にはかなりきつい。
しかし、やはりみんなテンポよく歩いて行く。
いつも、このようなツアーに参加すると、一人くらい体力的に弱い人がいるものなのだが、今回のメンバーはみんな強い。
特に20代のイヴァ、マイクル、アニータの3人は速い。
とてもついてはいけない。
43歳のバリーと35歳の僕。
少し遅れる。
これが年を取るってことなのか。
昔は僕だって若くて体に脂肪なんてものはなくて・・・。
すみません、嘘つきました。

出発してから3時間。
とうとうロライマ山の天辺まで登りきる。
ガイドによると、普通は4時間ほどかけて登るらしいので、この3時間というタイムは中々のものらしい。
みんなと喜びを分かちあう。
このようなツアーに参加して思うことなのだが、ツアーの印象はその内容だけでなく、そのとき参加しているメンバーによってだいぶん違ってくるものだ。
その意味で、今回のメンバーはみんないい奴で、本当に楽しい。

ロライマ山の頂上の世界。
それは、真っ黒なごつごつした岩の大地に、シダやパイナップルのような植物が生えた、太古の世界を思わせる何とも不思議な場所。
わざわざ登ってきた甲斐のある風景だ。
そして、何よりも印象的なことは、音が無い。
静寂。
風の音さえ聴こえない。
耳の奥でキーンとした音が聴こえてくる。
一旦みんなが黙ってしまうと、なんとなくその静けさを破り、声を発することをためらってしまう。

荷物を下ろしテントを設置した後、山の下から見上げると自動車の形に見える、ロライマ山では一番標高の高い地点になる 岩山に登る。
そこはロライマ山の端にあり、断崖絶壁になっており、下までは何百mもある。
雲もあまりなく、遠くまで見渡せてすばらしい。
しかし、崖に近づくことははっきり言って、怖い。
這いつくばり恐る恐るはじっこまで行き、引きつった笑顔で記念写真を撮る。
あわてて崖から遠のき、その後は近付かない。
でも、みんな意外と平気にはじっこの方に立ったり、腰掛けたりしている。
いつも思うのだが、何故このような場所で、そのような振るまいができるのであろうか。
落ちたら怪我どころか確実に死ぬんだよ。
突然、突風が吹いたら、何かにつまづいたら、誰かに押されたら、というようなことが起こりバランスを崩し落ちてしまうと言うような事を考えないのだろうか。
僕がビビリのチキンハート?
断じてそんなことはないぞ。
ただ、想像力が豊かなだけなんです。
いや、妄想力と言うべきか・・・。
| sin | ベネズエラ | 02:26 | comments(0) | trackbacks(0) |


急遽山を下りることとなった。
本来の予定は今日一日山の上をトレッキングし、もう一泊ここに泊まり下山することになっていた。
それを、午後2時に麓のキャンプ場に向けて出発することになった。

その原因は、虫歯。
あの歯が痛くなる虫歯です。
バリーは、トレッキングを始める前から虫歯が痛いと言っていたのだが、高度の高い所に来た影響もあるのか、痛みが増し、昨晩はほとんど一睡もできなかったらしい。
歯医者を目指し勉強中の学生であるアニータの診たところによると、やはりかなり酷いらしくできるだけ早く医者に行った方が良いとのこと。
よって、午前中のトレッキングが終わり、キャンプ地に戻り昼食を取った後、みんなで午後の予定をキャンセルして山を下りよう、そうすれば一日早く医者に見せることができるからと、バリーに提案した。
僕は、もうちょっとここに居たいという気持ちも無かった訳けでもないが、バリーの苦しみを考えればそうも言ってられない。
しかし、バリーは僕らに遠慮してか、下りるとは言わず、大丈夫だと言う。
それでも、もうここの風景も十分見たから下りようと何回も説得するのだが、やはりバリーは大丈夫だと言い張る。
さすがにみんなも諦め予定通り今晩もここに泊まるということになった。
しかし、午後のトレッキングに行こうとなった時、マイクルとアニータはもうトレッキングは十分だから、テントに残ると言う。
これは、バリーを山から下ろすための作戦か?
バリーもウェンディーも行かないと言うので、ほとんど皆行かないということになる。
そうなるとみんなでここに滞在することの意味もなくなる。
そこでもう一度、バリーに山を下りようと提案しました。
すると、さすがに同意して、みんなで下りることとなったのです。

しかし、人間というものはつくづくいろんな事を考える生き物だなと思う。
「バリー下りよう」「うん、分かった」で終わる話が、こんな回りくどい事になってしまうのだ。
ホント非効率な話だと思う。
まぁ、それが相手のことを思いやる人間らしさというものかもしれないが。
僕なんてついつい本人が大丈夫って言ってるんだから放ってたらいいやんなんて言ってしまいそうです。
ほらほらそこの読んでいる君、僕なら確かに そういうこと言いそうな冷たい奴だなんて思わない!

こうして、6日間の予定は、5日間になったのでした。
その分、一日に歩く距離が増えたので、僕はもうクタクタ、足はガタガタ。
でも、充実した楽しいトレッキングでした。
それにしても、虫歯で予定を変更することがあろうとは、さすがに予想もしてませんでした。
つくづく旅ってもんはいろいろな事が起こるもんだと実感しました。

そして、虫歯と言えば、僕は今まで一度も虫歯になったことがない。
これが僕の唯一の自慢できることか!?
丈夫な歯にしてくれた、お父さんお母さんありがとうー。
| sin | ベネズエラ | 03:19 | comments(0) | trackbacks(1) |


ロライマ山から戻りサンタエレーナの町でしばらくのんびりとした後、夜行バスでシウダボリバールに向かう。
サンタエレーナでは、アマゾン川の船で一緒だったスコットとも再会し、トレッキングのメンバーや他の宿泊者たちと、飯を食い、酒を飲み、毎晩夜遅くまで話したのでした。
僕が英語をあまり話せないことも気にならないほど、みんなも気をつかってくれ、ほんとうに楽しくリラックスした時間を過ごしたのでした。
こうなると別れが辛いってもんです。
バスに乗ると、淋しさが込みあげてきます。
あぁ、僕って孤独。

シウダボリバールの町に着き、宿にチェックインします。
そこには、マナウスやサンタエレーナで会った、知った顔がチラホラと。
「おぁ、久しぶり」なんて挨拶します。
はい、旅人の世界なんて狭いもんです。

ここで再会した中の一人、マナウスで会ったフランス人のおっちゃん。
このおっちゃん、欧米人の旅行者に珍しく英語が殆ど話せない。
僕よりも話せないくらいだ。
しかし、こういったケースは稀で、欧米人の旅行者は母国語が英語でない人達も、ほぼ全員、日常会話には不自由しないくらいの英語力を持ち合せている。
これは少し不思議な気もする。
と言うのも、例えばヨーロッパの国々を旅すると、英語が話せない人は大勢いる。
にもかかわらず、旅行者はほぼ100%話せる。
これは一体どういう事なのか。
英語を話せる人しかバックパッカーにならないのか。
そうなると、僕をはじめほとんど英語を話せず世界各地を旅続ける日本人たち。
これは、すごいことなのか。
やっぱり変わっているのか日本人?
| sin | ベネズエラ | 04:10 | comments(0) | trackbacks(2) |


シウダボリバールは、世界一の落差を誇る滝エンジェルフォールの観光の拠点となる町。
このエンジェルフォール、南米を旅しはじめた時からすごく楽しみにしていたのですが、最近になっていろいろと情報を集めたところに拠ると、只今乾季の真っ只中で、水がほとんど無いとのこと。
せっかくここまで来たのだからと、僅かな望みを持ってこの町に来た訳ですが、旅行代理店に尋いたりして調べた結果、やはり水は無いとの事。
断念いたしました。
長い旅、全てがうまくいくとは限りません。
乾季のおかげで、ロライマ山は雨に降られることもなく気持ちよく歩けたのだから。

その夜行バスなんですが、ベネズエラのバスはとにかく寒い。
今まで旅してきた南米諸国も寒かったが、それに輪をかけて寒い。
僕の夜行バスに乗る時の服装は、短パンにTシャツ姿に厚手の靴下を履き、長袖のシャツを羽織るというもの。
この格好であれば、今まではそれ程寒さを感じることもなく一晩中ぐっすりと眠ることができたのでした。
しかし、サンタエレーナ、シウダボリバール間を移動する時、初めてベネズエラの夜行バスに乗ったのですが、その時の寒さといったら。
第一、乗っている乗客の格好がすでに違います。
毛糸の帽子をかぶっていたり、厚手のジャンパーを着ていたり、薄い毛布を持ちこんでいたりしています。
ここは、ほんとうに赤道近くの国か!?
僕は、一晩中寒さに震えながら過ごしました。
おかげで、少し喉が痛くなり、危うくまた熱でも出しそうになりました。

今回は、その経験を生かし、長ズボンをはき、フリースを着こみました。
おかげで、何とか寒さに震えることもなく、ぐっすりと眠ることができたのでした。
それにしても、こんなに寒くするなんてベネズエラ人、何を考えているのだ?
| sin | ベネズエラ | 05:13 | comments(0) | trackbacks(1) |


メリダに来たものの、ここの観光名所であるケーブルカーも定休日で動いておらず、また時折しとしとと雨が降るあいにくの天気のためトレッキングなどすることもままならない。
いったい何をして過ごせば良いものかと 悩んでいると、部屋をシェアしているドイツ人のマックスがこの近くに温泉があると言うので、この街で再会したオーストラリア人カップル、マイクルとアニータと4人で行ってみることに。

メリダ近郊の小さな村にタクシーに乗り向かいます。
30分ほどで着き、そこから小さな乗合バスに乗りさらに山に入ること10分程。
小さな温泉にたどり着きました。
海外で温泉と言うと何回か行ったことがあるのですが、汚かったり、すごくぬるかったり、また個室の狭い浴槽であったりと、なかなか満足することはありません。
ここも、ガイドブックにも載っていないような所であったので、全く期待してはいなかったのですが、これがいや中々のもの。
意外に清潔感のある露天風呂で、湯温は若干微温めなもののまずまずの温かさ。
その脇には、小さいながらもスティームサウナまであります。
久しぶりに温かいお湯の中に体をゆったりと横たわらせます。
ふー、気持が良い。
しかし、日本の温泉はこんなもんじゃないな。
日本が恋しくなるひとときです。

でも、その夜のビールはやっぱり最高でした。
| sin | ベネズエラ | 04:51 | comments(0) | trackbacks(3) |


ここメリダの観光名所はケーブルカー!!
その標高、長さはともに世界一。
4つのケーブルカーを乗り継いで上って行くのですが、最終の駅の標高は実に4765m、その全長は12,5km!!
出発地点が、標高1577mと言いますから、一気に3000m以上も高度を上げることになります。
それにしても、標高4765mと言うと富士山を軽く超える高さ。
よくそんな所までケーブルカーを設置しようとしたもんです。
いったい何を考えているんだベネズエラ人!?

これだけの高所、どれだけ素晴らしい景色を眺めることができるのかと、期待は高まるもんです。
しかし、その道中、山頂からの景色・・・何も見えません。
山は雲に覆われ、辺り一面真っ白な世界。
山頂の展望台に立つものの、その高さを実感できることと言えば、気温の低さと空気の薄さのみ。
いったいどうなっているのだ。
しかし、いつもほどのショックは無い。
と言うのは、僕にはもう一度チャンスがあるのだ。

山頂より一つしたの駅から歩いて4時間ほどの標高2800mほどの場所にロスネバドスという小さな村があり、そこに一晩泊まることになっている。
その村からジープでメリダの町まで戻ることも可能なのだが、僕は再びケーブルカーの駅まで登ることにしていたのだ。
同じ道を再び通ることに少し抵抗を感じない訳でもない。
しかも、1200mほどの標高差を登らなければならない。
いや、でも、すばらしい景色を見るためにはそれくらいの苦労なんともない。
明日に備えて夜9時には就寝します。

次の日、朝7時に起床。
外は、・・・雨。
誰だ、今が乾季なんて言った奴は?
| sin | ベネズエラ | 05:19 | comments(0) | trackbacks(0) |


朝起きると、ここ数日間久しく見ていなかった青い空、輝く太陽が出ているじゃないですか。
今晩のバスでコロンビアに向けて出発することになっているのですが、それまでは何もすることがない。
これは、もう一度ケーブルカーに乗り、昨日一昨日と見ることができなかった山頂からの景色を見て来いということではないか。
正義は勝つのです。

ケーブルカー乗り場に向かいます。
料金は往復で55000B(約1900円)。
しかし、僕は一昨日、往復チケットを買っており、ロスネバドスの村からジープで帰ったため、下りの分のチケットは使っていない。
だから、その分安くなって34000Bで行けるはずであったのだが…。
チケット売り場で一昨日のチケットを見せてその旨を伝えると、そこの係員のねえちゃんは、そのチケットは無効で今日上りたかったら55000Bを払い新しく券を買いなおせと言う。
それはないだろうと、むこうも少し英語が話せたので、僕は拙い英語を駆使し、このチケットは使えるはずだと抗議するが、どうしても駄目らしい。
僕には珍しく粘り強く15分ほど主張したが、駄目なものは駄目で、結局買うのか買わないのかどうするのかと問われ、しぶしぶ55000Bを払いチケットを買うことになった。
正義もたまには負けるのです。

納得できない気持ちを少し引きずりながらケーブルカーに乗り込みます。
その中からの風景は、昨日はまったく見えなかったメリダの街を見渡すことができます。
いや〜いいねぇ。
やっぱり高いお金を払ってまで来た甲斐があったもんです。
一つ目の駅に到着して、ケーブルカーを乗り換えます。
あれ?
何やら雲が多くなってきたぞ。
それから、高度を上げるにつれ、どんどんどんどん雲が多くなり、頂上に着いた頃には一昨日と全く変わらない真っ白な世界。
体が慣れているのか、その時よりは息苦しさを感じません。
…が、そんなことはどうでもいいんです。
僕は雄大な山々の景色が見たいんだ〜!!

そう、正義は負け続けるのです。



| sin | ベネズエラ | 06:14 | comments(3) | trackbacks(5) |
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