今日も自転車で観光。
自転車で観光できると言ってもかなりしんどい。
ほとんどの人は自動車で観光。
自転車に乗っている人は、ホント、数えるほど。
今日行く場所は、島の東側のモアイがたくさんあるメインの場所。
朝10時半に宿を出発します。
海岸沿いを走りますが、いきなり向い風が吹きつけます。
あぁー進まん、イライラします。
所々、モアイがあります。
しかし、ほとんどのモアイが倒れて壊れています。
昔、島内で戦争があって、その時に全て倒されてしまったらしいのです。
ですから立っているモアイは全て、最近修復された物なのです。
モアイを見ては自転車をこぎ、またモアイを見ては自転車をこぐの繰り返し。
自動車は砂埃をあげて僕を抜かして行きます。
だんだん尻も痛くなってきます。
立ちこぎしてもしんどい、座っても痛い、一体どっちがいいんだ。
しばらく進むと前方に火山の跡が見えてきます。
ここがモアイを作った場所なのです。
山にたどり着き、斜面を登ります。
そこにはこれでもかと言うほどの大小様々なモアイがいます。
ほとんど完成している物もあれば、まだ岩の中で半分しかできていないモアイもいます。
その光景には圧倒されました。
いやーでもよくこんな場所から島中にモアイを運んだものです。
丸太などの上に載せて運んだらしいのですが、これなら未知なる力を信じてしまうかも知れませんね。
しばらく山の頂上からの眺めを楽しんだ後、再び出発。
今度は前方に、ずらりと並んだモアイが見えてきました。
このモアイ15体並んでいます。
その眺めはなかなか壮観です。
そして、このモアイをこのように修復して今の様に綺麗にしたのは何と日本のクレーンを作っている会社。
すばらしいじゃないですか。
やはり日本人としては、こういう事を知ると誇らしい気分になりますね。
まぁ,僕が何をしたって訳じゃないんですけどね。
でも、日本もODAとかでお金をどんどん使っているのだからもっと有意義に使って、どんどん世界にアピールして欲しいもんです。
たくさんのモアイ達を後にして、先を進みます。
風は弱まってきました。
が、道がデコボコの悪路に。
ただでさえ痛いお尻に追いうちを与えます。
そのでこぼこ道の試練をくぐり抜け、白い砂浜のビーチにたどり着きます。
このビーチにもモアイが立っているのです。
ビーチとモアイ。
あまりしっくりとこない組み合わせですが、これはこれでシュールな感じで良い。
ここでもたくさんの欧米人たちが白い肌を真赤に焼いています。
欧米人の肌を焼くということに対する情熱には脱帽です。
これで本日のモアイ見学は終了。
この時点で17時。
もう持ってきた水もなくなり暑さと疲れでフラフラです。
後は帰るだけなのですが、最後に難関が待ち受けています。
峠を一つ越えないといけないのです。
汗が目に入ってくる痛みに耐え、ひとこぎひとこぎペダルを踏みしめます。
何台もの車に抜かされます。
自転車に乗った男の人にも抜かされます。
自転車に乗った女の人にも抜かされます。
15分ほどこいでやっと頂上に着きました。
やったぞー後は下るだけだー。
風を切って下る時の爽快感、たまりません。
すれ違う車、追い越す車に乗っている島の人達が頑張ってるねみたいな感じで笑顔で手を振ってくれます。
本当に島の人はいい人達だ。
普通、観光客が多い所だと、すれてしまって人間が腐ってしまっている様な所が少なくない中、本当に素晴らしい事だと思う。
いつまでもここが良い所であって欲しいと思う。
5時半を過ぎ、街に戻りました。
日が沈むのが9時頃であるここでは、まだまだ明るいです。
今日の晩御飯は刺身かな。